2015年03月

砥峰高原(2015/3/21)

先週土曜日に砥峰高原まで行って来ました。
いつものように長谷ダムの方から登って行ったのですが、川上から登る道の途中に「通行止め 積雪のため一宮方面通行止への通り抜けは出来ません」の案内板が掲示してありました。
しかし目的地は砥峰高原で、その先の一宮方面へ行くことはないので無視して登りました。
到着してみると、いつも使っている大きな駐車場の入口にロープが張ってあり入れません。
仕方がないので峰山高原方面へ行く道を通って山の南側に行こうとしたのですが、暫く進むと日陰に結構残雪がありました。
車の轍はあるので何とかノーマルタイヤでも行けそうでしたが、夜鷹山付近までは日陰が続き道も広くは無いので諦めて小さい方の駐車場を使うことにしました。
イメージ 1
この駐車場は湿地になっているススキの草原のすぐ脇にあり、ほぼ確実に機材がびしょ濡れになるので一度しか使ったことはありません。
寺前駅まで引き返して峰山高原へ向かう事も考えたのですが、地面が結構冷えていたので夜になっても水蒸気はあまり発生しないだろうと思い、ここを使うことにしました。
ご覧のように砥峰高原は広いススキの腹で有名な場所です。
毎年3月の最終土曜日(ちょうど今日ですね)の午後に山焼きが行われるので、次回訪れた時には黒焦げの原になっていることでしょう。

機材を設置して日が暮れた時には厚めの雲がゆっくりと通過していくといった空模様だったので、その合間を縫って極軸合わせと対象の導入をして晴れるのを待っていると、21時前くらいに突然パラパラと音をたてて雨が降り始めました。
南側や東側には星が見てていたので油断していましたが、慌てて機材にカバーを掛けました。
運の悪いことに対象を導入していたため望遠鏡は上を向いており、先月霜が付いたので洗浄したばかりの補正板にまたもや水滴を付けることになってしまいました。
幸い付いた水滴は10粒あまりだったので、タオルでひと粒ずつ丁寧に吸い取ることで事なきを得ました。

夜半を過ぎると雲が切れてきたので、漸く撮影を始めることが出来ました。
イメージ 2
M63
KYOEI C8-EX(f=2032mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ
L 900sec x 7 RGB 900sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

この日は風はなかったのですが、何故かガイドが安定せず撮影画像の星は歪な形になってしまいました。
おまけに黄砂なのか春霞なのかぼんやりとした空で、コントラストがなかなか上がりません。
もう少し露出時間を多くしたかったのですが、薄明開始までの時間を計算すると1枚あたり15分が限界でした。


SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM(F2.8で撮影)
Canon EOS X4(ノーマル ISO1600 30sec x 207

普段ならガイドパックも出してカメラレンズでも撮影することが多いのですが、街中の星空のように見える星の少ない霞んだ空だったので出さないことにしました。
代わりに魚眼レンズを天頂に向けて固定撮影をしてみました。
撮影した200枚あまりを動画にしてみたのですが、開放で撮影しているにもかかわらず星が暗く見栄えが悪いので、星が尾を引くような感じに加工してみました。
こういった加工をするのに便利なソフトがあればよかったのですが、見つけられなかったのでAviSynthでゴリゴリとスクリプトを書いて対処しました。

帰宅する途中、いつもは進行方向に見えて眩しい朝日がぼんやりとしていました。
周りの景色も霞んでおり、かなり透明度が悪い状態でした。
季節柄、仕方がないのかもしれませんが、もう少しスッキリと晴れてほしいものです。

ブルーインパルス

昨日は姫路城大天守保存修理完成記念式典で航空自衛隊のブルーインパルス祝賀飛行がありました。
出勤のため姫路駅を出て職場へ向かう途中、9時前だというのにやけに観光客風の人が多いなと思っていたのですが、こういうイベントがあったのですね。
職場で他の方から聞いた初めて知りました。
前日にもテスト飛行があったそうなのですが、全く気付きませんでした。
職場は姫路城から1kmあまり離れていますが、スマホのカメラで撮影するにはちょうどよいくらいの距離です。
午前10時には仕事を中断して、窓からしばし見入っていました。

イメージ 1
サンライズ

イメージ 2
サンライズ

イメージ 3
デルタ360°ターン

イメージ 4
サクラ

イメージ 5
ビッグハート

天気は快晴、青空に映える白いスモークが印象的でした。
写真にも写っていますが、周囲のビルや道路にも仕事を中断して観覧している方がたくさんいました。
事前に知っていれば一眼レフと三脚を持って行って動画撮影出来たのですが、出勤するまで知らなかったのが残念です。

なばなの里 ウィンターイルミネーション

2月28日になばなの里へウィンターイルミネーションを見に行ってきました。

日が高いうちに行って園内を散策してみましたが、しだれ梅はまだ咲き始めで、その他の花達も季節柄あまり勢いがありませんでした。
しかし温室内のベゴニアはさすがに綺麗に咲き乱れていました。
イメージ 1

水に映るベゴニアと、浮かんでいる花が綺麗ですね。
この水はごくゆっくりと円周状に動いていて、しばし眺めていました。
イメージ 2

日が暮れる頃になると入園客がどんどん増えてイルミネーションも点灯し、昼間とは別世界になりました。
イメージ 3

池の周りの木々もライトアップされて、水面に映し出されていました。
イメージ 4

メインステージからの眺め。奥の瀑布がスクリーンのようになっていて、四季の移り変わりを映像で表現していました。
イメージ 5

池に架かる橋からベゴニア館方向の眺め。
イメージ 6

橋からチャペル方向の眺め。色が変わる光の曲線で川のように演出していました。
イメージ 7

彗星軌道要素ファイル作成ツールを少し変更してみました

以前このブログに載せたSTARBOOK TENの彗星軌道要素ファイル作成ツールですが、少し変更というか、機能追加してみました。

ダウンロードはこちらから出来ます。

変更点は次のとおりです。

・入力可能なテキストボックスの背景色を水色にした。
・選択した彗星以外の設定をSTARBOOK TENへの登録時にクリアできるようにした。
・STARBOOK TENへ直接登録出来るようにした。

それ以外の機能は変わっていません。
イメージ 1
「クリアする」のチェックを付けていると、選択された彗星以降の定義を、設定をクリアするための定義で埋めてくれます。

以前掲載したバージョンのこのツールを使っていて不便に感じたのは、テキストエディタに貼り付けてファイルに保存し、ブラウザでSTARBOOK TENへ登録する操作でした。
私は基本的に面倒くさがり屋なので、送信機能を無理やり追加してみました。
この機能はSTARBOOK TENのIPアドレスを入力してボタンを押すだけで選択内容が送信されますが、かなりいい加減な実装となっていますので、STARBOOK TENのファームウェアバージョン、Windowsのバージョン、Internet Explorerのバージョンによっては動作しないかも知れません。

一応、以下のバージョンで動作することを確認しています。
STARBOOK TENファームウェア 3.40
Windows7 Home Premium Service Pack 1 + Internet Explorer 11
Windows XP Professional Service Pack 3 + Internet Explorer 8

彗星名は入力変更して送信することは出来ますが、全角文字や半角カナ等ANSI文字コード以外の文字を入力して送信すると文字化けします。
文字化けしていても導入動作には問題無いようですが、そのようなことはしないほうがいいでしょう。

神野山(2015/2/20)

2月20日に神野山へ行って来ました。
金曜日でしたが、仕事が早く終わり土曜日は晴れそうになかったので思い切って出掛けてみました。

この日はC8での撮影に挑戦してみましたが、補正板の結露に悩まされ準備不足もあってまともに撮影できませんでした。
イメージ 1
M5
NGC7293 らせん星雲
KYOEI C8EX(f=2032mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ
L 120sec x 9
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

とりあえず、なんとか画像処理できそうなものはモノクロですがこのM5だけでした。
次にこの鏡筒を使うときは十分準備してからにしようと思っています。

岡山県備前市(2015/2/14)

またまたブログが放置状態になっていました。
一応遠征して写真は撮っているのですが、色々あって書きっぱなしでコメントチェックも出来ていませんでした。

さて2月14日に備前市吉永町まで行って来ました。
この日は奈良方面も考えたのですが、強風の予想だったので西方面へ出かけることにしました。
早い時間に出発したので日没1時間前に到着、当然ながらまだ誰も来ていません。

この日はラブジョイ彗星とM31が比較的近くになっているはずだったので一緒に写そうと頑張ってみましたが、画角を決めるために試し撮りを繰り返しているうちに西に傾いてしまい、木にかかってしまいました。
仕方がないので試し撮り画像をモザイク合成してみました。
イメージ 1
M31 アンドロメダ銀河、M33 さんかく座銀河とC/2014 Q2 ラブジョイ彗星

メインの鏡筒ではコーン星雲を撮影してみましたが、露出不足気味で上手く画像処理できませんでした。
LとHαは20分くらい露出をかけたほうが良さそうです。
イメージ 2
NGC2264 コーン星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ + Astrodon Hα(5nm)フィルタ
RGBHα 600sec x 4 L 600sec x 10
Kowa LM75JC(f=75mm)
+ QHYCCD QHY5L-IIM + PHD Guiding 2 でガイド

次にM51を撮影してみました。
月が上がってくるまでの時間を考えて露出時間を少なめにしたのですが、明る部分は何とか写ってくれました。
M51は結構るいのでこれくらいの露出時間で枚数を多くした方がいいのかもしれません。
イメージ 3
M51子持ち銀河
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ + Astrodon Hα(5nm)フィルタ
RGBHα 300sec x 3 L 300sec x 12
Kowa LM75JC(f=75mm)
+ QHYCCD QHY5L-IIM + PHD Guiding 2 でガイド

この日は少し霞んだような空でしたが、月の出まで快晴でほぼ無風でした。
月の出とともに曇り始め帰途につく頃にはすっかり曇ってしまいました。
しかし場所の選択は正解だったようです。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ギャラリー
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 猪名川天文台(2019/8/10)
  • 和歌山県日高町(2019/8/11)
  • 和歌山県日高町(2019/8/11)
  • 和歌山県日高町(2019/8/11)