2013年04月

STAR BOOK TENがASCOMに対応しました

いつの間にかSTAR BOOK TENがバージョンアップして3.20が出ていました。
今回のアップデーの内容はASCOMに対応とのこと。
それに合わせてASCOMドライバの配布も開始されていました。
SXP赤道儀発売と同時に対応してくれていれば、わざわざASCOMドライバを自作することもなかったのになと、愚痴っぽくつぶやいてみたりしています。

さて、早速ダウンロードしてアップデートしてみました。
ASCOMドライバは自作の物をアンインストールしてからインストールしてみましたが、この操作はやっておいて正解でした。
ドライバ名が異なっていれば並存可能なのですが、ビクセン純正のドライバ名は自作のものと全く一緒だったのです。

以前の記事でSB TENのコマンドを挙げてみましたが、今回のバージョンとの相違がないか調べてみました。
コマンドVer.3.10Ver.3.20
align
getdata
getguidestatus
getlog
getplace
getround
getradectype
getstatus
gettarget
gettime
gettrackstatus
getxy
gotoradec
home
move
movepulse
reset
savesetting
setplace
setpulsespeed
setradectype
setspeed
settime
start
stop
version
意味不明だったgetround、savesettingといったコマンドが削除され、ASCOMに必要そうなコマンドが幾つか追加されています。
gettargetは恐らく導入対象の座標を取得するもので、自作のドライバではドライバ内で保持することで対応していました。
getguidestatus、getradectype、movepulse、setpulsespeedはオートガイド用のコマンドのようです。
自作ドライバではmoveコマンドを動作と停止の2回送信することでパルスガイドを実現していましたが、コントローラからのレスポンス時間が400msec~800msecとバラツキがあり、パルス時間がそれ以下の場合に正確なガイドができませんでしたが、movepulseはパラメータで補正信号の方向と時間を渡せるようになっておりコントローラ内で正確な時間ガイド動作させることが出来そうです。

ということでビクセン製ドライバにはこれらのコマンドを使ったガイド機能が実装されているようなので、動作確認をしてみました。
バランス取りとか極軸合わせを適当にやったためか、風もないのにガイドが少し荒れているようですが、問題なく動作しています。
イメージ 1
次にCielからの自動導入、アライメントを行なってみましたが、望遠鏡の位置表示ももなめらかに更新され動作も問題ありません。
私が普段使用している機能については特に問題がないので、純正ドライバを使用していこうかと思います。

イメージ 2
ガイドテスト時に撮影したM53です。
自宅での撮影ですが、この日は月が笠をかぶるような透明度の悪さに加えて光害地でもあるので、あまり綺麗に映りませんでした。

M51を再処理してみました

ステライメージ7が届いたので先日撮影したM51を再処理してみました。
イメージ 1
前回の処理ではカラーバランスが今ひとつうまく処理できなかったのですが、今回は何もしなくても期待した感じになりました。
それがSI7のせいなのかはわかりませんが、なんとなく良い感じです。

砥峰高原(2013/4/12)

先の記事にも書きましたが、12日に砥峰高原へ行ってきました。
この日はパンスターズ彗星が狙えるかということで、少し南に行った場所で撮影しようかと思っていたのですが、とりあえず駐車場に寄ってみました。
平日なので誰もいないと思っていたら駐車場で機材を設置している方がいます。
この場所で何度かお会いしているkatsさんでした。
しばらくお話した後、やはり撮影しようとしていた場所が気になるので、そちらのほうへ行くことにしました。
到着してみると、東側が小高くなっているため微妙な感じ。
しかも風が強かったのであきらめました。
西側にある峰山高原へ行けば北東側が見えるかもと思いましたが、駐車場に戻ることにしました。
機材を設置していると、駐車場に車が入ってきました。
車から降りてなにやら話をしているので近づいてみると、nonbiさんでした。
南側の場所は風が強いのでこちらに避難してきたとのことでした。
平日なので一人きりかなと思っていましたが、にぎやかな夜になりました。

今回の撮影は先月風と結露で思うように撮影できなかったM81の撮り直しをするつもりだったのですが、湿度は高くないものの風があったので露出時間を短めにして枚数を多めにするしかありませんでした。
露出不足のためL画像だけでは階調不足になってしまったので、LRGB全てL画像にコンポジットして処理しました。
前回よりましになったかもしれませんが、また今度リベンジしたいところです。
イメージ 1
M81
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 300sec x 8 RGB 240sec x 4
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

次にM51を撮影しましたが、風の影響でガイドエラーが多かったので枚数構成が歪になってしまいました。
しかし、明るい部分が多い対称なのが幸いして何とかなったようです。
イメージ 2
M51
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 300sec x 6 R 240sec x 5 G 240sec x 8 B 240sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

2時過ぎにはさそり座が高くなってきたので撮影してみました。
この場所の南側は明るいのでカブリがひどいですね。
カラフルな領域ですが、なんか別の意味でカラフルになっています。
イメージ 3
さそり座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 240sec x 17

そろそろ撮影を終了しようかという4時前頃、nonbiさんが望遠鏡を東側に向けています。
話してみると、パンスターズ彗星を探しているとのこと。
この場所からは無理なのではと思いそちらを見てみると、なんとカシオペア座が見えているではありませんか。
Cielで位置を確認して双眼鏡を向けてみると、はっきり見えています。
これはぜひ撮影しなければと思ったのですが、SXPに載っているのはR200SS、800mmでは焦点距離が長すぎます。
仕方が無いので、ガイドパックのカメラに70-200mmズームレンズを着けます。
このズームレンズを載せるとガイドパックはかなりバランスを崩すので心配でしたが、200mmでの撮影でも問題なかったようです。
これは14枚撮ったうちの最後の写真ですが、すっかり空が青くなっていますね。
イメージ 4


この日はガイドカメラを認識しなくなったり冷却カメラの転送がおかしかったりとUSB周りのトラブルがありましたが、それなりに結果が残せました。
気温は氷点下まで下がり風もあったのでかなり寒く感じましたが、この場所にしては珍しく湿度も低く一晩中快晴で透明度の良い空でした。
次回は機材のトラブルがないことを期待したいところです。

パンスターズ彗星

4月12日に撮影したパンスターズ彗星の写真です。
イメージ 1
C/2011 L4 パンスターズ彗星
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM (200mm F2.8で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 60sec x 14

昨日の記事にも書きましたが、パンスターズ彗星が見えるということで慌ててガイドパックに載っていたカメラのレンズを望遠ズームに交換して撮影しました。
すでに天文薄明が始まっている時間でしたがなんとか14枚撮影できたのでコンポジットしてみました。
後半の方は空の色が青くなってきていたのですが、それを無理に重ねたため背景がおかしな色になっています。
次回は北東がもう少し低くまで見える場所で、薄明前に撮影してみたいところです。

とりあえずパンスターズ彗星ゲットしました

金曜日に砥峰高原へ行ったのですが、思いがけずパンスターズ彗星を見ることが出来ました。
イメージ 1
駐車場の北側には砥峰があり、その場所からは無理と思って諦めていたのですがカシオペア座がちょうど山の西側に出る形になったのでなんとか見ることが出来ました。
この日は少し風があるものの一晩中透明度が良かったので、双眼鏡で楽に見つけることができました。

イメージ 2
砥峰高原の南側は姫路の街明かりがるので結構明るいのですが、透明度が良かったので天の川も下の方まではっきりと見えていました。

イメージ 3
機材の調子が悪くてメインの撮影でこんな画像が混じったりして落ち込み気味でしたが、彗星が見られたので少し持ち直しました。
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