2013年02月

奈良県御杖村(2013/2/16)

土曜日に奈良県御杖村まで行って来ました。
この日は月が沈む夜半頃から晴れる予報だったので、それを期待して出掛けました。
22時くらいに到着したときは月のある当たりだけが晴れている状態で、機材の設置をしているうちに全面曇りになってしまいました。
お陰で極軸の合わすこともままならないまま数時間を過ごすことになりましたが、2時過ぎ頃に少し雲が切れてきたので撮影を開始しました。
雲が切れてきたとはいえ薄雲がどんどん通過するような状態で、おまけに風も強かったので淡い対象は諦めて球状星団を撮ることにしました。

イメージ 1
NGC5139 オメガ星団
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EXm + Astronomik LRGB Typ IIc フィルタ
温度-20度 R 240sec x 1
Vixen ED70SS(f=400mm) + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド

オメガ星団がちょうど南側に見えていたので狙ってみたのですが、R画像を3枚撮ったところで霞の中に入ってしまいました。
3枚のうち2二枚はガイドエラーでおたまじゃくし星と串団子星が写っていたので除外したらこれ1枚になってしまいました。

イメージ 2
M13
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EXm + Astronomik LRGB Typ IIc フィルタ
温度-20度 L 240sec x 7
Vixen ED70SS(f=400mm) + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド

オメガ星団がダメになったので対象をM13にしましたが、風がある上に時々突風が吹き薄雲の通過もあるような状態で、なかなかガイドが安定しません。
途中からすっかり諦めて車の中で眠っていました。
RGB各4枚、L21枚撮影しましたが、結局使えそうなのはL7枚のみでした。
4時くらいからは空の状態が少し良くなって薄雲の通過もなくなったようなのですが、今回ガイドカメラのLodestarを家に忘れてしまったのでDSI Proを使用したのに設定値がlodestar用のままだったのも影響しているのかもしれません。

この日の気温は-5度くらいだったのですが異様に寒く感じました。
普段なら一晩中外に出て起きているのですが、たまらず車の中へ退避しました。
帰宅して暖房のかかった部屋にいても寒いので、おかしいと思い体温を図ってみたら少し熱がありました。
おかげで日曜日は一日中眠りこける羽目になりました。
月曜日には完全復帰しましたが、体調には気をつけないといけませんね。

和歌山県美浜町(2013/2/9)

土曜日に和歌山県美浜町まで行って来ました。
この日もGPVの予想が不安定で目的地をどこにするか迷ったのですが、お誘いがあったので出かけることにしました。
到着したときは北以外は全て曇っている状態でしたが、しばらくすると雲が切れてきました。
ただ風があったので、今回はSIGMAのズームレンズで撮影することにしました。

イメージ 2
魔女の横顔
APO 70-200mm F2.8 EX HSM (200mm F2.8で撮影)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 300sec x 16 RGB 300sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

この前日EOSマウントリングとフィルターホイールを接続できるようにしたばかりで、ピントが出るかどうか確認していなかったので、少し不安でしたが無限遠より少し内側で合焦してくれました。
この日は低空が定期的に霞んだようになったためか結構カブリが出ています。

イメージ 1
魔女を撮っている間にカノープスが南中してきたので撮影してみました。
ご覧のように低空は霞んでいます。

イメージ 4
オリオン座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 10sec x 10 60sec x 10 600sec x 10

多段撮影してみたけどあまり意味がなかったようです。
こちらはほとんど放置状態になっていたため、カメラがバッテリー切れで10分画像を10枚撮ったところで止まっていました。
おまけににダークも撮り忘れたのでノイズがひどく、途中何度も薄雲が通過したので全体的にぼやけた感じになっています。

イメージ 3
ばら星雲
APO 70-200mm F2.8 EX HSM (200mm F2.8で撮影)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 300sec x 4 RGB 240sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

オリオン座が西に傾いてしまったので、対象をばら星雲にかえました。
こちらもかなり西に傾いていましたが、焦点距離的に適当なものがなかったので狙ったのですがLを4枚撮影したところで全天雲に覆われてしまいました。

GGPVではや半過ぎから曇る予想だったので、しばらく待って改善しないようなら撤収しよかと思っていたら、1時間程で雲が切れて来ました。
おとめ座が高く上がってきていたので、早速そちら側を撮影しようとしたのですが、ここでトラブル発生です。
Lodestarがエラーを起こして認識してくれなくなりました。
しかたがないので、ガイドカメラを予備として持ってきていたDSI Proに付け替えたのですが、こちらもキャリブレーションを終了してしばらくガイドをしていると動かなくなりました。
原因がわからずUSBケーブルの抜き差しやPCの再起動を何度かしていると、今度はPCがブルースクリーンに。
しばらく悪戦苦闘していると、今度は赤道儀が再起動してしまいました。
これはもしかしたらと思い、PCに電源供給しているケーブルを抜いて内蔵バッテリーに切り替えたら、安定して動作するようになりました。
どうやらディープサイクルバッテリーが電圧低下していたようです。

イメージ 5
マルカリアンの鎖
APO 70-200mm F2.8 EX HSM (200mm F2.8で撮影)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 600sec x 5 RGB 360sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

トラブルあありましたが、薄命開始まで2時間程度だったのでなんとかなりました。

イメージ 6
夜景とさそり座
こうして見ると薄雲が結構出ていますね。

今回使用したズームレンズはデジタル対応していない古いものですが、ほとんど天体撮影に使用したことがありませんでした。
画像処理していると、どうも星像が貝殻状になっていてあまり綺麗ではありません。
それと、このレンズに限ったことではありませんが、G画像の星像が肥大していて合成すると星に緑色の縁ができてしまいます。
これはピント位置によりるものかどうかわかりませんが、今後検証していこうかと思います。

この日は時折薄雲が通過したり霞んだりしましたが、予想に反して朝まで晴れてくれていました。
三連休だったので翌日も出撃するつもりだったのですが、帰宅してみるともはやその体力も気力も残っていなかったので諦めました。

岡山県備前市(2013/2/2)

土曜日に天体写真撮影に行って来ました。
前日まで予報は曇りで週末の撮影は無理かもと思っていたところ、朝起きてみると回復傾向の予報に変わっていました。
西の方から晴れてくるようだったので、行き先は岡山県備前市にしました。
考えてみれば望遠鏡での撮影は昨年11月にここへ行ったとき以来です。
前回は馬頭星雲のL画像しか撮影できなかったので今回はRGB画像を撮影しました。

この日は時折強めの風が吹いたのでガイドも荒れまくりで、たまご型の星を量産してしまいました。
RGB各色4枚ずつ撮影しましhたが、星が完全な円になっているカットは1枚もありません。
とりあえず特にひどかったR画像を追加で2枚撮影したところ、月の出の時間になったので終了となりました。

帰ってから改めて撮影画像を見たら結構ひどいもので、色毎にガイドエラーの方向が違っていたので色ズレを起こさないように処理できるのか心配しましたが、何とか誤魔化すことが出来たようです。
とは言え、あまりいい画像ではなかったので合成後はさっくりと硬調に処理してみました。
イメージ 1
馬頭星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 600sec x 4 RGB 600sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

この画角内には写っていませんが、すぐ外側にアルニタクという明るい星があり、そのゴーストが写り込んでいます。
特にG画像はひどくて馬頭の鼻先までそれが広がっています。
Astronomikのフィルタはゴーストが出ると聞いていましたが、ここまでとは思っていませんでした。
対策としてはゴーストのないフィルタに買い換えるのが一番なのでしょうが、画像処理で何とかならないものかと思ってしまいます。

久しぶりの撮影ということで、出かける準備に手間取ったり、防寒具や予備の鏡筒を忘れたりしました。
幸い撤収時点での気温でも2度だったので助かりましたが、次回はきっちり準備してから出かけようと思います。
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