2012年08月

砥峰高原(2012/8/18)

お盆休みの期間中は天気が悪くペルセウス座流星群のピークと金星食で2日連続で出かけましたが、連敗してしまいました。
それでこの週末こそはと期待をしていたのですが、予報を見ると芳しくありません。
GPVを見てもデータが更新されるごとに予想がコロコロ変わる例のパターンで、じっとしていても仕方がないので砥峰高原へ行って見ることにしました。
現地に到着するとはくちょう座付近のみ雲が切れて天の川が見えている状態でした。
そのうち晴れるだろうと機材の設置したのですが、雲の切れ間から星が見えることがあるものの一定時間同じ場所が晴れてくれることがありません。
オートガイドのキャリブレーションを開始しても終了するまでにガイド星が雲に隠れてしまい、終了しません。
すっかり諦めモードで寝転がり双眼鏡で星が見えている眺めること数時間、3時前くらいから少しマシになってきたので、とりあえず撮影してみることにしました。

イメージ 1
IC5070 ペリカン星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 180sec x 6
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

どこやらからのメールでペリカン星雲を撮影せよとの指令があったので、少し傾いてきていましたが撮影してみました。
ところが強風に翻弄されなかなかガイドが安定しません。
結局13枚撮って使える写真は6枚だけでした。

イメージ 2
M45 すばる
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 180sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

ペリカンが雲に隠れてしまったので対象を、すばるに変えたのですが自動導入に任せっきりでフレーミングを考えずに撮影したら結構ずれていました。
位置を修正しつつ撮っていたらすばるも雲に隠れてしまい、そろそろ薄明が始まる時間だったので諦めて撤収することにしました。
イメージ 3

設置時には風がなかったのですが、撮影していた時間には時々強風が吹きひ弱なSXP赤道儀にR200SSは荷が重かったようです。
こういった時には明るくて小さい屈折望遠鏡があったらいいのになと思います。
成果は今ひとつでしたが、なんとか撮影できてよかったと思います。

EOS Kiss X2のノイズテスト

うちには天体撮影用に使っているX2が2台ありますが、ATSUJIRODESUさんの記事や他の方の記事を見て気になったのでダークノイズテストしてみました。
この2台は自分で内蔵フィルタを外したフィルタレス改造機です。
そのうち1台は改造時の内部コネクタの接続不良のためか、シャッターボタン半押しで光学ファインダ内に表示されれるインジケータが全点灯するようになっています。
それ以外は全て正常に動作しているし、天体撮影でシャッターボタン半押しすることも無い上、2台を見分けるのに便利なので気にせず使用しています。
撮影では主に問題のない方を直焦用に全点灯する方はカメラレンズでの撮影用に使用しています。

ここでは仮に問題のない方を1号さん、全点灯する方を2号さんと呼ぶことにします。
今回のダーク撮影ではBackyardEOSというソフトを使用しました。
これを使うとカメラ内の温度がわかるのですが、撮像素子からは少し離れたところの温度らしいです。

まずは1号さんの写真から。
イメージ 1
ISO1600 600sec 35度
ノイズがわかりやすいようにレベル調整で255→100にして強調しています。

そして2号さんの写真。
イメージ 2
ISO1600 600sec 34度
う~ん。
なんかノイズの出方が全く違いますね。
1号さんはアンプノイズが大きいけどダークノイズは少なめ、2号さんはアンプノイズの範囲は少なめだけどダークノイズは多めといったところでしょうか。

上の写真は5枚連続で撮った最後のものを使用しています。
せっかくだっから、その5枚を並べてみました。
イメージ 3
左が1号さん、右が2号さんです。
ノイズがわかりやすいようにレベル調整で255→40にして強調しています。
カメラ内の温度はそれぞれ上から
1号さん 27度、31度、34度、35度、35度
2号さん 24度、30度、31度、33度、34度
です。

2枚目以降の温度が上がっているところから、撮影をすると温度が上昇するようです。
そして温度によってアンプノイズの出方が変わるようです。
今まで処理していて1枚目の画像だけ背景の明るさが異なるような気がしていましたが、これが原因のようです。
1枚目は試し撮りということで捨てたほうが良いのかもしれません。
そしてダークフレームの撮影はライトフレーム撮影の直後に間を置かずに撮影したほうがよいのではないかと思います。

追記します。
上でアンプノイズと書いていたものは、どうやら熱かぶりというもののようです。

網状星雲を再処理してみました

7月27日に撮影した網状星雲東側の写真を再処理してみました。
この写真はピントを少し外してしまったせいもあり、星が大きくなって星雲が星の中に埋もれて目立たなくなっていました。
そこでPhotoshopのトレーニングがてら星を目立たなくする画像処理に挑戦してみました。
イメージ 1
今日1日、幾つもマスク作成しては試しを繰り返していましたが、なかなか思うようにいきません。
僅かな違いのものを1日中見ていると何がいいものなのか判らなくなってきます。
とりあえず一番ましそうなものを選んでみましたが、星が小さくなりすぎて不自然な感じになっています。
星の明るさや大きさをうまくコントロールするのは難しいものだと思い知りました。
その辺りは数をこなしてスキルアップしていくしかありませんね。
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