2012年07月

砥峰高原(2012/7/27)

先週の金曜日、仕事先が節電休業のため休みになりました。
現在仕事は佳境に入っていて悠長に休みをとっているような状況ではないのですが、折角の休日なのでこれを利用しない手はありません。
奈良方面へ行こうかと思っていたのですが、GPVを見ていると芳しくありません。
そこで少しはマシな岡山方面へ向かうことにしました。
この日はGPVの予想がコロコロ変わって見極めが難しく、途中休憩したPAでもう一度確認すると岡山方面も悪くなっていました。
砥峰高原も同じような状態でしたが、遠くまで出かけても同じならば近いほうがいいということで、そちらに行き先を変更することにしました。

21時過ぎ頃に現地に到着したところ、一面に霧が立ち込めていて100m先も見えない状態でした。
そんな状態なので湿度もかなり高く、登ってくる途中もワイパーを動かしていないとフロントガラスが曇って前が見えなくなるほどでした。
1時間ほど待っても状況が改善するどころか、さらに霧が濃くなるようだったので少し南の撮影場所へ移動することにしました。
霧は無いものの雲ばかりといった空でしたが、23時過ぎくらいから雲が切れ始め、日付が変わる頃にはすっかり雲がなくなりました。

イメージ 1
NGC6992 網状星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 360sec x 12
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

とりあえず、天頂付近にあった網状星雲を撮ってみました。
雲は無いとは言え、なんだか霞んだような空で透明度はよくありません。
撮影出来るだけマシといった感じでしょうか。

イメージ 2
NGC7293 らせん星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 240sec x 12
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

次にらせん星雲を撮ったのですが、あまり綺麗に映りませんでした。
南方向は姫路市街の灯りがあるので少し明るいのですが、この日はフォーマルハウトより下が霞んで星が見えないような空だったので、そのせいもあるかもしれません。

イメージ 3
はくちょう座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO800 360sec x 9

カメラレンズでも撮影してみましたが、あまり映っていませんね。
網状星雲もなんとか存在がわかる程度にはなっているようです。

イメージ 4
カシオペア座~ペルセウス座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO800 360sec x 12

これも今ひとつ上手く映りませんでした。
ソウルとハートがもう少しはっきりするかと期待したんですが。

イメージ 5

撮影風景なんかも撮ってみましたが、これもなんとなく汚い感じの空ですね。
1Km先にある峰山高原のホテルの灯りが見えます。
この写真の下3分の2に写っている天の川は肉眼では見えませんでした。

この時期は流れ星が多いようで1時間に10個くらい流れていました。
結局、月が沈む頃から薄明開始まで晴れていましたが終始眠たい空でした。
梅雨明けしたのだから、スカッと晴れて綺麗な星空が見られるようになってほしいものですね。

Adobe Photoshop CS6

梅雨明けも近づきつつある今日この頃。
ふところに余裕のある方々はポチり病にどっぷり使っていることかと思います。
私はと言いますと決して余裕があるとはいえない状況なので、今まで頑張って抵抗してきたのですが、抵抗力が弱ってきたのかついにポチってしまいました。
ポチったものはこれです。
イメージ 1
Adobe Photoshop CS6ですね。
最近バージョンアップしたらしいので最新版です。
今まで画像処理はStellaImage 6.5のみでやって来ましたが、諸先輩方が使われているソフトということで手を出してしまいました。

とはいえ、実は過去にPhotoshop Photoshop Photoshopを所有していたことがあるのです。
イメージ 2
Photoshop Photoshop 5.5です。
約13年前のものなので、前の世紀のソフトですね。
これを購入した頃は趣味で写真撮影をしようと考えて色々購入したものです。
今でも銀塩カメラやフィルムスキャナ、ポジフィルム確認用のライトボックスなどが残っています。
しかし、フィルム代や現像代が結構かさみ、そのうち写真を撮ることが無くなってしまったので、Photoshopもアップグレードせず放置状態になっていました。

今回最新版を購入するにあたり結構高額だなと感じましたが、最初に購入した時はその倍以上の価格だったことを考えると、かなり低価格になっているということになります。
インストールして少し触ってみましたが、10年以上のブランクがあり使い方を忘れているのと新機能やユーザーインターフェイスの変更等があって、今ひとつ使い方がわかりません。
これから、ぼちぼち勉強していくことにします。

懲りずにナローバンド

昨夜は7月7日ということで七夕でしたね。
毎年この日は梅雨の真っ最中なので星など見えないのですが、今年は珍しく晴れていました。
月が大きいですが天気も何とか持ちそうだったので自宅でナローバンド撮影してみました。

イメージ 1
M17
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik SII CCD Filter ISO800 900sec x 2
+ Astronomik Hα 6nm CCD Filter ISO800 900sec x 4
+ Astronomik OIII CCD Filter ISO800 900sec x 4
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

機材を設置してキャリブレーションが終わって撮影に入ろうとした時に急に全面曇りになってしまいましたが、1時間程待つと復してその後は朝まで晴れていました。
撮影時間が減ってしまったのでSIIが2枚しか撮れませんでした。
肉眼でも月の周りにハロが見えるような透明度が悪い空でしたので撮影できていてもあまり変わらなかったと思います。
今回撮影してみて改めて思いましたが、SIIとOIIIはかなり時間をかけて露光しないといけませんね。
一眼レフで撮影するには一晩では無理なようです。


追記します。
ゆたさんのコメントと少し関連することですが、SAO各色のレベルはバラバラなのでRGB合成すると当然各色のヒストグラムは重なっていません。
通常のRGB合成なら、各色のヒストグラムの山を重ね合わせるようにレベル調整すれば背景がニュートラルになりますが、SAO合成でそれをするとほとんど緑色になってしまいます。
そこで、SI6のレベル調整で次のように緑の山の幅が狭くなるように調整しています。
イメージ 2
この場合はあまり合っていませんが、山の左端を合わせるようにして右端の方で調整するようにしています。
それそれの色の幅をどれくらいにすればよいかわかりませんが、一番いろんな色が見えるくらいの位置に調整しています。
幅の割合はS > O > Aの順で狭くなるようにすればいいようです。
完全に我流ですのでこの方法がいいのかどうかわかりません。


話は変わりますが、この撮影をしている時に0等級の流れ星を見ました。
光害地のまっただ中でもこれくらい明るい流れ星だとくっきり見えるものだと感心しつつ、アルタイル方向からベガ方向へむけて流れたので、七夕だし彦星さんが織姫さんに会いに行ったのかしらんとロマンチックなことを考えていました。
しかし、後から考えてみると流れ星はベガの脇を通り抜けていました。
果たして彦星さんはどちらへ向かったのでしょう。

おまけ
イメージ 3
NGC6888 三日月星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造) + Astronomik Hα 6nm CCD Filter ISO1600 300sec x 6
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

M17が電線攻撃と隣の家攻撃で撮影できなくなったので、残り時間で三日月星雲を撮影してみました。
でも感度を上げたのと1枚あたりの露出が少ないのであまり綺麗にはなりませんね。

猪名川天文台(2012/6/30)

6月最終日の土曜に猪名川天文台へ行って来ました。
今回の目的はあじさいです。
当日は雨が降っていましたが、天文目的じゃないからいいかと思って出かけました。
しかし麓に着いてみると山の上はすっかり雲の中です。
それでもせっかく来たのだからと登ってみました。

山頂側の斜面です。
奥の方に見える木の左側が山頂です。
イメージ 1

右下の方の芝生が見える辺りがキャンプ場です。
イメージ 2

天文台側の斜面です。
イメージ 3

20mくらいしか離れていないのに天文台が霞んで見えます。
イメージ 4

天文台のスロープから駐車場方向です。
視程は50mといったところでしょうか。
イメージ 5

スロープの生垣の内側を覗きこんだところ。
奥は鬱蒼とした森のように見えますが、全くそんなことはありません。
イメージ 6

植わっているあじさいは、薄緑色から淡い青、そして濃い青へと色が変わるのですが、まだ少し緑色がありますね。
イメージ 7

天文台で聞いた話だと六分咲きくらいとのことでしたが、視界が悪い中見たところ殆どの花はついているようでした。

あじさいが植わっている周りには動物よけの電気索が張り巡らされています。
間違って電線に触れると電撃をくらいます。
今回、傘をさしながら写真を撮っていたのですが、傘の骨が電線に触れていることを気付かず3回くらいお見舞いされました。
2回目までは湿度が高いのになぜ静電気が走るのだろうと不思議に思っていました。

今週末はあじさいまつりということで、混雑が予想されますが天気が良ければ満開のあじさいが見られるのではないかと思います。

5月26日砥峰高原遠征時のオートガイド

5月26日に砥峰高原へ遠征した時のオートガイドを見なおしてみました。
画像処理していた時に気になったのは全て星が流れていたことです。
はたしてこれは、オートガイドが効いていたのか気になって見なおしてみました。
その日はC8にテレプラスを着けたカメラで撮影したので、合成焦点距離は2800mmでした。
ガイド鏡はED70SSだったので焦点距離は400mmです。

イメージ 1
撮影時のPHD Guidingの様子です。
一見したところ問題なくガイドしてくれているようです。

イメージ 2
その時のパラメータです。
撮影鏡とガイド鏡の焦点距離の差が大きいのでMin motionは最小の0.05を指定しています。
また、焦点距離が長いのでCalibration stepを250ミリ秒を指定しています。
Calibration stepは手動ガイドで言うと移動ボタンを押して離すまでの時間に相当すると思うので、短くするとそれだけ細かく補正をしてくれるのではないかと考えました。

当日撮影したM27の中央部です。
イメージ 3
少し横方向へ流れていますね。

これは位置調整の試し撮りの後、オートガイドを入れるのを忘れて撮影した一枚の中央部です。
イメージ 4
シャッターを開けていたのは6分間ですが、かなり流れていますね。
いくらノータッチガイド状態だったとはいえ、これは流れすぎです。
極軸望遠鏡でしっかり合わせたつもりでしたが、日時合わせのメモリを読み違えたのか極軸があっていないようです。
しかし、ほぼ赤経方向のみに流れているけど極軸がどのようにずれていたらこんな流れ方するのかな?

撮影画像は露出時間を4分にしたので、この3分の2の流れをオートガイドでカバーしたことになります。
焦点距離を考えるとかなり頑張っていると言えるのではないでしょうか。
ドリフトできっちり極軸を合わせておけば、この焦点距離でもなんとかガイドできそうです。
ただF14とかなり暗くなるので、その分露出時間をかけないといけないから風等の外的要因も考えると使用出来る機会はあまりないのかもしれません。
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