2012年04月

C8直焦点でのオートガイドテスト

翌日の天気がよくないかも、ということで金曜日に砥峰高原へ遠征しましたが、土曜日当日になってみると2時くらいまでは晴れそうな予報でした。
そこで、大野山に出かけて前からやってみたかったC8直焦点でのオートガイドテストをしようかと思ったのですが、さすがに気力体力の限界を超えていて車を運転するのは無理なので自宅で実験することにしました。
後から考えると連休初日なので大野山の駐車場ははキャンプをする人たちのいっぱいだったと思うので、行かなくて正解だったと思います。

さて本題ですが、C8のピギーバック雲台にガイド鏡を固定して、とりあえず適当な銀河を導入してガイドの様子を見ました。
しかしガイドの調子はいいものの、光害地でしかも透明度の悪い空だったので何が写っているのかはっきりしません。
実験とはいえそれでは面白く無いので天頂付近にあった球状星団を撮影してみました。

イメージ 1
M3(右下クリックでピクセル等倍画像表示)
Kyoei C8 EX(f=2032mm)
Vixen SXP
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO400 600sec x 5
Vixen ED70SS(f=400mm) + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

光害カットフィルタを着けていないので感度を落として撮影しています。
この日は無風で赤道儀の極軸設定がかなりよかったためか、ガイドは安定していてほとんど補正信号が出ていませんでした。
イメージ 2
このグラフは土曜日にR200SSで撮影した時のものですが、この日はこれの4分の1くらいの振れ幅でした。
余りにも安定していたため、現地での撮影の参考になるか判断が難しいところですが、なんとかこのセットで2000mmの解説ができそうな感じがします。
この組み合わせの重量はR200SSの時より少し軽いのですが、アリミゾが鏡筒側に付いているタイプなのでアリガタを二重に付けないとならない上、ピギーバック雲台にガイド鏡を載せているので少し背が高くなっています。
そのため、バランスウェイトの位置はR200SSの時より少し外側になります。
しかし、鏡筒が短いので赤緯側の負荷は軽いのではないかと考えています。

思えばこの鏡筒をオクで気まぐれに購入してしまったのが、この趣味にのめり込んだきっかけでした。
今までは観望にしか使用していませんでした。
ミラーシフト対策とか色々しなければいけないことがあると思いますが、機会があれば撮影に使用してみようかと思います。

砥峰高原(2012/4/27)

27日の金曜日にゆたさんを誘って砥峰高原へ行って来ました。
土曜日の天気予報が思わしくなかったのと月の条件がこの日のほうが良かったので、平日でしたが思い切って出かけることにしました。

何を撮影するか事前に考えていなかったので、とりあえずM51を撮影しました。

イメージ 1
M51
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO800 900sec x 8
Vixen ED70SS + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

この日は予報通り快晴でしたが、黄砂の影響なのか少し眠たい感じの空でした。
そのためか、淡い部分があまり綺麗に出てくれませんでした。

イメージ 2
さそりの頭
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM (70mm F2.8で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 600sec x 10

この写真はF4.0 ISO800で撮影したつもりだったのですが、ライブビューでピントを合わせた時に絞りと感度を変えたまま戻すのを忘れていました。
主な部分はなんとか白飛びしていなかったので、無理やり処理してみました。
コンポジットも失敗していて少しずれていますが、失敗画像なのでそのままにしておきました。
このレンズで撮影するのは初めてですが、収差も少ないようなので十分撮影に使用できそうな感じです。
輝星に青ハロが出るのはこのレンズのクセのようです。
目立たない用にするために、ピント位置をもう少し調整したほうがよさそうです。

当日はこの場所にしては湿気が少なく風もなかったので、絶好の撮影日和でした。
季節がら少し眠たい感じの空でしたが、久しぶりに満天の星空を堪能できました。

神野山(2012/3/31)

3月の最終日の土曜日に神野山へ行って来ました。
その日は朝から強い雨が降っていたので、出かける予定ではなかったのですが3時頃にGPVを見ると神野山なら8時から3時くらいまで快晴となりそうとの予報だったので、ゆたさんをお誘いして出かけることにしました。
しかし、前の週の遠征時で撤収にに車に突っ込んだ機材をそのまま部屋へぶちまけていたため、ケーブル類がどこにあるやらわからず機材の積み込みに思わぬ時間がかかってしまいました。
9時ころ現地に到着すると、ゆたさんやたらちゃんさんをはじめ既に5組ほどの撮影陣が機材を広げていました。

私も早速SXP赤道儀にR200SSを搭載してオートガイドの調子を見てみたのですが、少し強めの風があったせいかどうも安定しません。
仕方が無いので8cm屈折に載せ換えて様子を見ていたのですが、DECは比較的安定しているのにRAが不安定です。
ハンチングを起こしているわけではなさそうなのですが、グラフのセンターラインを不規則に行き来しています。
バランスを取り直したり、色々しましたが改善しませんでした。
いい加減疲れてきたので、諦めて適当な対象を撮影してみることにしました。

イメージ 1
マルカリアンの鎖
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXP
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 16
ED70SS + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

色々画像処理を試してみたのですがあまり綺麗になりません。
画角的にはもう少し右上の方を撮った方が良かったかもしれません。

イメージ 2
アンタレスとM4
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXP
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 16
ED70SS + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

何も考えずにM4付近を撮影してみました。
上の方にNGC6144が写っていますね。
アンタレスの周りの星雲は存在が分かる程度にしか写りませんでした。
この場所で南の低空を撮影するのに無理があるのかもしれません。
よく見ると、M4の周りに赤いハロが写っています。
この鏡筒とカメラの組み合わせでハロが出たことはないのですが、さすがにアンタレスくらい明るい星を写野に入れると出てしまうんでしょうか。

イメージ 3
さそり座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 180sec x 9

SXP赤道儀での撮影が思うように行っていないので、保険の意味も込めてカメラレンズでの撮影もしてみました。
さそり座全体を入れてみたつもりなんですが、強烈なカブリのために何が写っているのか解りませんね。

カブリをとってくれるFlatAidというあるというソフトがあるということで早速試してみたのですが、ファイルを読み込ますと何故か固まってしまい強制終了するしかなくなってしまいました。
画像処理に使用しているデスクトップパソコンは以前から調子が悪く、OSの再インストールが必要と思いつつ3年ほど放置していたのがいけなかったのかもしれません。
ということで、ステライメージでのスターシャープとぼかしでマスクを作ってシェーディング補正しました。

イメージ 4

色カブリがひどかったのでRGB分解してそれぞれにシェーディング補正をした後、RGB合成してみたのですが、やはり天の川まで補正されて変な感じになっています。
画像がかなりノイジーになってしまいましたが、元画像が元画像なのでこれが限界かなと思っています。
マスクをうまく編集して天の川の部分に不必要な補正がかからないようにすることが出来るかもしれませんが、中心部のカラフルな部分が浮かび上がってきたのでこの辺りで諦めることにします。

やはりさそり座は神野山では厳しいようです。
南天の暗い場所へ行ってまた挑戦しようと思います。
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