2012年03月

砥峰高原(2012/3/24)

土曜日に砥峰高原へ行って来ました。
前に行ったのが9月の連休の時だったのでちょうど半年ぶりになります。
しばらく行っていない間に道が変わっており、途中で新しい2車線の道が川の反対側に出来て川上という集落を迂回するようになっていました。
道が細くて対向車を気しながら登っていたのがこれで解消されます。
ただ、その先の道路が工事中で結構細い迂回路を通るハメになりました。

21時過ぎ頃に到着したのですが、低い雲が垂れこめています。
仕方が無いので少し南の夜鷹山の西側のポイントに移動しました。
ここでは少し高い雲がところどころ切れています。
晴れることを期待して準備することにしました。
今回はじめてSXP赤道儀を持ちだしたのですが、そういえば購入してから鏡筒を載せるのは初めてでした。
しかしやはりクランプフリー時の動きが軽いです。
機材を組み付けている間、クランプフリーにしているとくるくる動きまくります。
おかげで準備にいつもの倍くらいかかりましたが、終わる頃には全天雲がなくなりました。

イメージ 1
C/2009 P1 ギャラッド彗星
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXP
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 900sec x 1
ED70SS + Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

ギャラッド彗星はだんだんと暗くなっているようなので今のうちにとっておかないとと思い撮影しました。
今回は彗星核をガイド星としてガイドしてみましたが、風が強かった割には結構なめらかに追尾してくれました。

しかし、撮影し始めてしばらくするとまた曇ってしまいました。
しばらく様子を見ようかと考えていたら急に雪が降ってきたので、慌てて機材を車に突っ込んで撤収しました。
おかげでまともに撮れたのはこの1枚だけで、ダークも撮れませんでした。
麓に下りたら大雨だったのでギリギリセーフだったようです。

STAR BOOKのコマンド

STAR BOOKのコマンド
備忘録としてSTAR BOOKとSTAR BOOK TENのコマンド対比表みたいなものを作ってみました。

コマンド説明SB・SBSSB TEN
alignアライメント
getlogログ?
getplace観測地取得
getround1日のミリ秒数?
getstatus状態取得
gettime日時取得
getxy機械座標取得?
gotojupiter木星導入
gotomars火星導入
gotomercury水星導入
gotomoon月導入
gotoneptune海王星導入
gotopluto冥王星導入
gotoradec指定座標導入
gotosaturn土星導入
gotosun太陽導入
gotouranus天王星導入
gotovenus金星導入
homeホームポジション
move移動
resetリセット
savesetting設定保存
setplace観測地設定
setspeed移動速度設定
settime日時設定
startスコープモードへ遷移
stop導入中止
versionバージョン取得

getroundは86400000という数字を返しますが何を意味しているのかわかりません。
getxyは赤経赤緯を返しているようですが、以前スカイポッドで見たときは違ったような気がするので機械の座標なのかも知れません。
savesettingはメニューの設定の保存と同じ動きなのですがTENにはそのメニューが無いのでどういう動きをするのかわかりません。
setspeedはSTAR BOOKでは画面のズームと連動していましたが、TENでは連動しないようです。
どのスピードに設定されているか取得する手段が無いので、moveを使うときは事前にsetspeedを発行しておいた方がよさそうです。

コマンドの発行方法はブラウザから「http://169.254.1.1/getstatus」のようにすると結果が「RA=23+35.0&DEC=-11+23&GOTO=0&STATE=SCOPE」のようにブラウザに表示されます。
指定座標へ導入する場合は「http://169.254.1.1/gotoradec?RA=23+35.0&DEC=-11+23」のようにします。

STAR BOOKとSTAR BOOK TypeSはコントローラ自体も互換性があって、例えばスカイポッドSTAR BOOKのコントローラで動かすことも出来まし、ASCOMのSphinxドライバで制御することも出来ます。
なので多分この2つはコマンドも同一だと思っています。


こうしてみると、STAR BOOK TENでもASCOMのSphinxドライバが使えそうな気がしますが、TENのgettimeは正しいhtmlを返しません。
おそらくバグなのでしょうが、Sphinxドライバはそのために動作しないのではないかと思っています。

SXD赤道儀

協栄産業さんに預けてあったSXD赤道儀が先週土曜日に返って来ました。
イメージ 1
「D」の縦棒が下に突き抜けているような気がしますが、誤植か見間違いでしょう。
 
イメージ 2
少し見ないうちに成長したのでしょうか、少し首が伸びたような気がします。
心なしか顎も伸びているように見えます。
 
イメージ 3
おまけにダテメガネまでかけています。
 
以前は騒がしいやつだったのですが、すっかり寡黙になっていました。
しかし、動くたびに「ヒャーヒャー」悲鳴をあげるのはいただけませんね。
 
イメージ 4
やはり少し成長していたようです。
ビクセンのアルミケースにそのままでは収まりません。
 
イメージ 5
仕方がないので緩衝材を1つ外して、もう1箇所を位置変更しました。
これでぴったり収まりました。
 
というのは冗談で、まだ下取りセールをやっていたのでSXP赤道儀に買い換えました。
しかしSXPの「P」はなんの意味なんでしょうね。
少し考えてみました。
(1) Pulse motor
(2) Pwerful
(3) Professional
(4) Polaris
やはり(3)あたりが妥当なところでしょうか?
(4)なんかもビクセンらしくていいような気がしますが。
 
しかしSTAR BOOK TENになったおかげでASCOMのSphinxドライバが使用出来なくなりました。
情報としては知っていましたが、このままではCielからの自動導入が出来ません。
仕方がないのでASCOMドライバを自作しました。
とりあえずCielからの自動導入は使えるようになりました。
ASCOM経由のオートガイドは可能ですが、使い物になるかは試してみないことにはわかりません。
次の週末晴れたら試してみようと思います。

Lodestarのガイドケーブルコネクタ その2

先週Lodestarのガイドケーブルコネクタの工作をしましたが、週末の天気が悪くて動作確認することが出来ずにいました。
仕方が無いので、室内で動作確認してみました。
まず、LodestarをパソコンとつなぎSTAR BOOKとLodestarをガイドケーブルで接続します。
STAR BOOKの表示倍率を最大にしてガイドソフトのマニュアルガイドでひたすらボタンを押し続けます。
これで、表示位置が目的方向に変われば信号が通じているはずです。
しかし、いくらボタンを押してもちっとも動きません。

改めて付属のケーブルの結線を確認したところ、RJジャックのピン配置を逆にしていたことがわかりました。
1番ピンだと思っていたのが6番ピンでした。

イメージ 1
変換基盤の半田付けをしなおしました。

変換基盤に付いた半田を取り除くのに手間取りましたが、何とか接続しなおしました。
断線が無いかテスタでチェックして、再度動作確認です。
今度は無事に目的の方向へ動きました。

この金具は結構しっかりしていて、かなり力をかけても歪むことは無いようです。
けんちゃさん、ありがとうございます。
これが曲がるようなことがあれば、ガイド鏡の接眼部にダメージがあるはずです。
やはり、ケーブルの取り回しで力がかからないようにする必要はあります。

イメージ 2
融着テープを巻いてみました。

実際に使用する場合、半田付け部分がむき出しだと結露でショートする可能性があるので、全体に融着テープを巻いて防滴することにしました。
見た目は、不恰好ですが使用には問題ないでしょう。

しし座トリオ銀河の再処理

2月18日に撮影した、しし座3兄弟の再処理をしました。

以前の記事に載せた画像よりは自然な感じになったと思いますが、どうもトーンカーブ調整がうまく行かなくて、とりあえず2種類作ってみました。

イメージ 1
M66の明るい部分の模様がわかりやすいように調整したもの

イメージ 2
M66の淡い部分がわかるように調整したもの

うーん、どっちもどっちな気がします。
この両方を合わせたような画像にするにはどうしたらいいんでしょうか?

Lodestarのガイドケーブルコネクタ

このところ体調を崩し気味の上に仕事も忙しかったので何かをする気力が無い状態が続いていましたが、土日の2日間眠り込んでいたおかげで少し復活しました。
それで日曜日の晩に延び延びになっていたLodestarのガイドケーブルコネクタの工作をしてみました。

以前の記事でLodestarのガイドケーブルについて書いたところ、けんちゃさんから部品を分けて頂けるというありがたいお言葉を頂きました。
これが頂いた部品です。
イメージ 1


コネクタとコンタクトピンだけかと思っていたのですが、作成された金具まで頂きました。
鉄板を綺麗に曲げるのは手持ちの道具では難しいから、どうやって金具を作ったものかと考えていたので、これは非常にうれしいことでした。
けんちゃさん、ありがとうございます。

この金具はサンハヤトのCK-17に合うように作られています。
イメージ 2


CK-17が届いてすぐにコンタクトピンに線を付けてみようとしましたが、ピンの幅が1mmしかなくて全く見えません。
視力は今でも両眼1.5なのですが、ここ2年で老眼がかなり進んでいたようで、いくらがんばっても近くのものに焦点が合いません。
老眼鏡を借りてみましたが、自分の眼に合っていないので頭がくらくらするだけで役に立ちません。
安物のヘッドルーペがあったのを思い出したので、とりあえずそれを使うことにしました。
で、結果ですが見事に失敗しました。
ヘッドルーペで両眼視できる範囲が狭いのもありますが、肉眼で見ているときと感覚が違い遠隔操作しているようなうまく道具が使えません。

仕方が無いので圧着用のペンチを購入しました。
イメージ 3


これでヘッドルーペを着けていても何とか線を圧着することが出来ました。
イメージ 4


何とか完成しました。
イメージ 5

基盤を金具に固定するネジのサイズを間違って購入したため、まだネジ止めしていません。
週末にでも買いに行こうと思います。

結局、コンタクトピンに線をかしめるときに1本、コンタクトピンに差し込んだ後に線が千切れたのが1本で合計2本が失敗でした。
赤道儀に繋いでの動作確認はまだしていませんが、断線は指定内容ないし結線も間違っていないようなので正常に使えるものと思っています。
USBのミニコネクタはある程度しっかりしているのでそのまま使って、ガイドはこちらを使うといった運用方法を考えています。

今回の工作で思い知りましたが、物がはっきり見えないということは、かなり不器用になってしまうということです。
真剣に眼鏡の購入を考えないといけませんね。
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