2011年10月

R200SSの光軸調整

10月最後の土日は天気が悪いという予報で、金曜日なら何とか晴れそうということで金曜の夜に撮影に出かけられた方も多いかと思います。
私はというと、ここ2週間休み無しで木星が南中するのを見ながら帰宅する日々が続いていたので、気力体力共にとても出かけられる状態ではありませんでした。
この日も遅くに帰ってきたのですが、晴れているのは今夜だけということで自宅ガレージでR200SSの光軸調整をすることにしました。
ニュートン反射の光軸調整についてはネットに色々と情報が転がっていますが、斜鏡の位置がどうこうとか、レーザコリメータを使ってとか書いてあってよくわかりません。
だいたいレーザコリメータなんてものは持っていないし、R200SSの斜鏡調整ネジはエンブレムが貼り付けてあって触ることが出来ません。
よくわからないので、星像を見ながら主鏡だけ調整することにしました。
 
まず、赤道儀を設置して鏡筒を載せ、カメラを取り付けて明るいシリウスを導入しました。
そしてカメラをパソコンにつないでリモートライブビューで星像を見ながら調整しました。
やはり結構狂っていたらしく、ピントを外したときに見える斜鏡の陰が外側にはみ出るくらいになっていました。
ライブビューを見ながらなので調整は楽だろうと思っていましたが、結局1時間くらいかかってやっとドーナツ状の同心円になるところまで持っていけました。
あとは焦点内像と外像で同じことをしなければならないはずですが、シーイングが悪いのか筒内気流の影響なのか像が安定しません。
しかたがないので、大体こんな感じかなっていうようなところまで調整して終わりにしました。
 
調整が終わったところでM42を試し撮りしてみました。
イメージ 1
M42 オリオン大星雲
ISO100 60sec x 5 + ISO200 60sec x 5 + ISO400 60sec x 5 + ISO800 60sec x 5 + ISO1600 60sec x 5
Vixen R200SS(f=800mm) + コマコレクター3
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter
Vixen ED70SS + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド
 
我が家は大阪梅田から電車で10分程の光害地ですがこの星雲は明るいので結構写ってくれました。
時間があまりなかったので光害カットフィルタは使わず、光害地でどれだけ露出をかけられるかわからなかったので露出は1分固定で感度だけ変えたため変な多段露出になっています。
光軸調整後の星像ですが、あまりシビアなことを言わなければこれで十分かなと思っています。
しかし、結構写ってくれたとはいえ、背景のカブリがひどいですね。
やはり写真は綺麗な空の下で撮るべきですね。
 

砥峰高原(2011/9/24)

9月23日、24日に砥峰高原へ行ったときの2日目の写真です。
この日はR200SSのテストがしたかったので、いつも使っている駐車場から少し離れた場所で撮影しました。
前日のように雲が通過することもなく一晩中晴れていましたが、透明度は少し落ちる感じでした。
 
イメージ 1
M8 干潟星雲
ISO800 180sec x 8
 
イメージ 2
M27 亜鈴状星雲
ISO800 300sec x 14
 
イメージ 3
M33 さんかく座銀河
ISO1600 180sec x 15
 
Vixen R200SS(f=800mm) + コマコレクター3
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter
Vixen ED70SS + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド
 
今まで扱ってきた鏡筒と違って重量があるのでうまくガイドできるか心配だったのですが、風がなければ何とかなりそうな感じでした。
しかし、赤緯側があまり安定せずPHD Guidingのグラフはゆったりしノコギリ状になってしまい、赤緯側のバランスを取り直したり、キャリブレーションをやり直したりしましたが、改善しませんでした。
もう少し試行錯誤する必要がありそうです。
 
写真の方は少しピントを外してしまっているようです。
処理していて築いたのですが、星の形がガイドエラーを抜きにしてもいびつな形をしています。
この鏡筒は中古で購入してから全く光軸調整してなかったので、かなり光軸がずれてしまっているようです。
次回の撮影までに光軸調整しておかなければいけませんね。
 
R200SSは今まで使ってきた鏡筒と違いかなり明るいので露出時間が短時間で済むのがいいですね。
焦点距離的にはFL-102Sと似ていますが、2段分以上明るいので露出は4分の1で済む計算です。
これからの季節、あまり大きくない対象を狙ってみようと思っています。
 

砥峰高原(2011/9/23)

9月23日、24日に砥峰高原へ行ってきました。
すぐに処理したかったのですが、デスクトップパソコンが起動しなくなってしまい、最近やっと復旧しました。
 
この日は新しく購入したR200SSのファーストライトが出来ればと思っていましたが、この場所はいつも湿度が高く、この日も80%くらいあったので結露対策無しでは無理と思いあきらめました。
そこで久しぶりにED80S+ED70SSでの撮影となりました。
イメージ 1
C/2009 P1 ギャラッド彗星
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO1600 180sec x 21
ED70SS + DSI Pro + PHD Guiding でガイド
 
イメージ 2
NGC6888 三日月星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO800 480sec x 5
ED70SS + DSI Pro + PHD Guiding でガイド
 
イメージ 3
NGC1499 カリフォルニア星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + レデューサーFL-102S
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter ISO800 360sec x 9
ED70SS + DSI Pro + PHD Guiding でガイド
 
本当はガイド鏡に使用しているED70SSにレデューサを着けて大きな星雲を撮りたかったのですが、直焦ワイドアダプタのテーパー部のネジが弛んでいてガタがあったので使用できませんでした。
やはり出かける前に機材の点検は必要ですね。
 
望遠鏡での撮影の間にカメラレンズでの撮影もやりました。
赤外紫外カットフィルターは望遠鏡のほうに使っているので、代わりにCLSフィルターを使いました。
イメージ 4
はくちょう座~カシオペヤ座
Tokina AT-X 116 PRO DX (15mm F5.6で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2改 + Astronomik CLS-CCD Filter ISO1600 600sec x 13
 
イメージ 5
カシオペヤ座付近
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F5.6で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2改 + Astronomik CLS-CCD Filter ISO1600 480sec x 11
 
この日は時々雲に閉ざされることがあり、コンポジット出来る枚数が変な数になってしまいました。
SIGMAの50mmは初めて使ったのですが、どうもこのレンズはピントをぴったり合わせると白い星が水色になってしまうようです。
次回からは少し赤側にずらしてみようかと思っています。
 
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