10月最後の土日は天気が悪いという予報で、金曜日なら何とか晴れそうということで金曜の夜に撮影に出かけられた方も多いかと思います。
私はというと、ここ2週間休み無しで木星が南中するのを見ながら帰宅する日々が続いていたので、気力体力共にとても出かけられる状態ではありませんでした。
この日も遅くに帰ってきたのですが、晴れているのは今夜だけということで自宅ガレージでR200SSの光軸調整をすることにしました。
ニュートン反射の光軸調整についてはネットに色々と情報が転がっていますが、斜鏡の位置がどうこうとか、レーザコリメータを使ってとか書いてあってよくわかりません。
だいたいレーザコリメータなんてものは持っていないし、R200SSの斜鏡調整ネジはエンブレムが貼り付けてあって触ることが出来ません。
よくわからないので、星像を見ながら主鏡だけ調整することにしました。
まず、赤道儀を設置して鏡筒を載せ、カメラを取り付けて明るいシリウスを導入しました。
そしてカメラをパソコンにつないでリモートライブビューで星像を見ながら調整しました。
やはり結構狂っていたらしく、ピントを外したときに見える斜鏡の陰が外側にはみ出るくらいになっていました。
ライブビューを見ながらなので調整は楽だろうと思っていましたが、結局1時間くらいかかってやっとドーナツ状の同心円になるところまで持っていけました。
あとは焦点内像と外像で同じことをしなければならないはずですが、シーイングが悪いのか筒内気流の影響なのか像が安定しません。
しかたがないので、大体こんな感じかなっていうようなところまで調整して終わりにしました。
調整が終わったところでM42を試し撮りしてみました。

M42 オリオン大星雲
ISO100 60sec x 5 + ISO200 60sec x 5 + ISO400 60sec x 5 + ISO800 60sec x 5 + ISO1600 60sec x 5
Vixen R200SS(f=800mm) + コマコレクター3
Vixen SXD
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter
Canon EOS X2改 + Astronomik Luminance Filter
Vixen ED70SS + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド
我が家は大阪梅田から電車で10分程の光害地ですがこの星雲は明るいので結構写ってくれました。
時間があまりなかったので光害カットフィルタは使わず、光害地でどれだけ露出をかけられるかわからなかったので露出は1分固定で感度だけ変えたため変な多段露出になっています。
光軸調整後の星像ですが、あまりシビアなことを言わなければこれで十分かなと思っています。
しかし、結構写ってくれたとはいえ、背景のカブリがひどいですね。
やはり写真は綺麗な空の下で撮るべきですね。
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