液晶が点灯しない問題を抱えながら使用してきたEOS Kiss X2ですが、先月初旬に遠征した際にとどめを刺してしまいました。
天体写真を撮るときはUSBケーブルを接続してパソコンからEOS Utilityで撮影するのですが、導入時にX2のケーブル接続部分が三脚に当たってしまいました。
あわてて止めたのですが、それ以来USBを認識しなくなりました。
シャッターは下りるようなので、撮影は可能ですが、液晶が点灯せずUSBも使えないとなるとピント合わせが出来ません。
ということで、予備として購入していた2代目のX2を改造することにしました。
 
前回は軍艦部の外し方がわからず、内部コネクタの再接続に手間取りましたが、今回はRUKUさんの改造記事を参考に分解したのでスムーズに処理出来ました。
RUKUさんの記事ではファインダー部からの光漏れ対策として融着テープの貼り付けをされていましたが、なんか大変そうなのでもう少し簡単な方法をとることにしました。
改造時にフィルターを外しますが、フィルター枠ごと取り去ってしまうとその厚み分の隙間が出来てしまいます。
その隙間から光が入ってくるのではないかと考えて、枠からフィルターを外してもう一度取り付けるようにしました。
 
イメージ 1
フィルター枠を分解したところ。
下が枠に付いてる赤外カットフィルター、右が振動素子付きの色補正フィルター、左の留め金で枠に固定されていました。
 
イメージ 2
枠からフィルターを剥がして撮像素子ユニットに組み付けたところ。
色補正フィルターを残すかどうか迷いましたが、見たところ干渉フィルターのようなのでゴーストが発生するかと思い、やめにしました。
 
これで、光漏れは改造前と同じレベルになるはずです。
カメラに全ての部品を組み付けて、早速光漏れのチェックです。
まずはライトボックスにカメラを載せてISO800で1分間。
イメージ 3
わかりやすいようにコントラストをあげていますが、結構漏れていますね。
条件が厳しかったようです。
 
条件を緩和して、明るい部屋の伝統の直下2mでファインダーを上向けにしてISO800で10分間。
イメージ 4
比較の為にライトボックスの写真と同様の処理をしています。
 
完璧を目指すなら更なる処理が必要ですが、明るい部屋でこの程度なので強烈な光がファインダーから入らない限り問題ないでしょう。
 
前回の改造時にも感じましたが、内部のコネクタは繊細な作りのわりに結構力を入れないと刺さらない箇所があり、組み付け終わって電源が入るかどうかドキドキものです。
今回は液晶が壊れていない機体なので、単体でのライブビューが使用出来ます。
室内で動作確認してみましたが、特に問題ないようでした。