ISSの月面通過(2014/5/18)

土曜日は休日出勤で帰宅は22時前でしたが、ISSの月面通過を撮影しに奈良県桜井市にある倉橋ダムまで行って来ました。
撮影場所探しのため数日前からCalSKYで確認していたのですが、毎日センターラインの位置が変わっていくので場所探しが面倒でした。
木曜日時点では近鉄飛鳥駅前がよさそうと考えていたのが、金曜日には石舞台古墳付近、土曜日にはさらに東にずれていました。
どうしようかと思っていたところ倉橋溜池の駐車場がセンターライン上にあることがわかったので、そこに行くことにしました。

月面通過時刻は2時45分でしたが、1時頃に到着し機材設置してから時間があったので、もう一度CalSKYで確認してみました。
そうしたら、さらに位置が移動していて現地はセンターラインから500m程ずれていました。
撮影画像のISS月面中央から少しずれているのはそのためです。
イメージ 1
Vixen SXP
Vixen FL102S(f=900mm)
Canon EOS X4(ノーマル)
ISO400 1/800sec 1920x1080 30fps

動画も作成してみました。
ISSの月面通過
埋め込みがうまく行かなかったのでリンクにしました。

ISSの軌道は日々変わっているのは認識していましたが、こういう撮影には最新の情報を入手する必要があるということがわかりました。

この撮影のために久しぶりにFL102Sを引っ張りだして来ましたが、星に向けてピント合わせをした時に星の形が楕円形になっていました。
どうやらスケアリングがおかしくなっているか、光軸が狂っているようです。
今回は仕方がないのでそのまま撮影しましたが、メンテナンスに出さないといけないかも知れません。

ハチ高原(2014/5/3)

最近仕事が忙しくてゴールデンウィークも休日出勤で2連休になるかと思っていましたが、何とか暦通りになりました。
ということで、後半初日の土曜日にゆたさんを誘ってハチ高原へ行って来ました。
初めて行く場所だったのでポイントがわからず、下の方の駐車場から順番に見ていったところ、ある駐車場で機材設置中の方がおられたので、隣にお邪魔させて頂きました。

イメージ 1
この日は晴れてはいるものの少し霞んだような空で透明度は今ひとつ。
よく行く砥峰高原よりは直線で20km以上は北になるので、南側もなんとかなるだろうと思って天の川を撮ってみましたが、ご覧のとおりひどくかぶっています。
空の状態がいい時だと超低空は無理でも、上の方はもっとましになるのかと思います。

イメージ 2
マルカリアンの鎖
ミニボーグ67FL + レデューサー0.85xDG(合成f=255mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ + Astronomik Hα(6nm)フィルタ
L 600sec x 10 RGB 600sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

この日は春物の銀河を撮影しようとC8を用意していたのですが、風が強くて諦めました。
今回が2度めの出番となった67FLは焦点距離が短くて軽い鏡筒なので、時折強風が吹く中でも安定して撮影が出来ました。

イメージ 3
さそり座
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 240sec x 20

ガイドパックを出してきてさそり座も撮ってみましたが、見事にカブってしまい色々処理してみたものの綺麗にはなりませんでした。

イメージ 4
M8とM20
ミニボーグ67FL + レデューサー0.85xDG(合成f=255mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ + Astronomik Hα(6nm)フィルタ
L 900sec x 8 R 900sec x 4 G 900sec x 3 BHα 900sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

マルカリアンの鎖が西に傾いてしまったので、M8とM20を撮ってみました。
この時既に薄明開始まで2時間を切っていたので露出時間を短めにしてみましたが、明るめの対象なので問題なく写ってくれました。
星の周りに赤や青のフリンジが出来てしまっていますが、時間があれば再処理してみようと考えています。

次はいつ撮影に行けるかわかりませんが、梅雨入り前にもう一度行ければと思っています。

神野山(2014/3/22)

土曜日は仕事が休みだったので神野山へ行って来ました。
砥峰高原へ行こうかと思っていたのですが、ライブカメラを見ると前日の雨が雪だったようで10cm以上積雪している様子。
凍結した急坂を登るのは無理なので、久しぶりに神野山へ行くことにしました。

この季節は撮影対象は銀河になるのですが、銀河を撮影するには長焦点で撮影する方がいい、しかし風があると風があるとまともな写真が撮れません。
撮影鏡筒をR200SSにするかC8にするか迷いましたが、風に弱いのは両方共同じということで、ほぼ2年ぶりにC8を使ってみることにしました。
イメージ 1
M106
Kyoei C8 EX(f=2032mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ + Astronomik Hα(6nm)フィルタ
L 600sec x 14 RGBHα 600sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

撮影を始めるにあたり対象付近を導入してみたのですが、何故かゆっくりと星が左に移動していきます。
原因不明でしたが、夜半前には下弦前の大きな月が上がってくるので時間がないし、オートガイドを入れると移動しないのでそのまま撮影することにしました。
しかし途中で撮影された画像を見ると星は全て卵型、撮影を中断して各部を見なおしたところ、赤緯側のクランプの締め付けが少し甘かったので締め直しました。
その後は星が流れることはなくなったようなのですが、今度は風が出てきてガイドエラーを連発してしまいました。
結局全撮影画像のうちほぼエラーが無いと言えるのは1枚だけ。
仕方がないので画像処理でエラー補正を行いました。

今回はF10と暗い鏡筒を使用したのですが、露出時間を10分では短かったようで、M106の淡い外側の腕を写すことは出来ませんでした。
風がないという条件が必要ですが、対象のことでは星の明るさが飽和することはないのでもう少し延ばしてみても良かったかなと思います。

勾玉星雲の再処理

イメージ 1
勾玉星雲を再処理してみました。
星の周りにあった緑色と赤色のリングを出来るだけ目立たなくしてみたのですが、少し解像感が下がってしまいました。
この星雲は天の川の中にあるので背景に星が多いのですが、露出オーバーのためそのほとんどが飽和してしまっていて、これ以上目立たなくすることが出来ませんでした。
時期的に今季はもう撮影することが出来ませんが、秋になったら撮り直してみようかと思います。

勾玉星雲を処理してみましたが・・・

土曜日に撮影した勾玉星雲を処理してみましたが、なんかうまく行きません。
微光星が変な色になってしまっているし・・・

イメージ 1
IC405 勾玉星雲とIC410
ミニボーグ67FL + レデューサー0.85xDG(合成f=255mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ + Astronomik Hα(6nm)フィルタ
L 900sec x 8 RGBHα 900sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

そもそも露出をかけ過ぎたために明るい星は飽和して色がなくなっています。
風があったためか、各色の星のにじみが一定方向でないような気もするし。
なかなか手強い素材になっているようです。
何とかならないか、もう少し頑張ってみます。

岡山県備前市(2014/2/22)

久しぶりの週末晴れだったので備前市まで行って来ました。
風邪気味なので近場の大野山にしておこうかと思ったのですが、猪名川天文台のHPをみると積雪と凍結で山頂まで登れないため臨時休館すると書いてあるではないですか。
凍結したあの急坂を登るのはチェーンを着けていても厳しいので諦めました。
砥峰高原も雪で登れそうもないし、奈良方面はGPVの予報があまり良くないし、ということで距離はあるけど岡山まで行くことにしました。
イメージ 1
とりあえず、固定撮影

18時過ぎに到着した時点で気温は0度、風が強く非常に寒い思いをしました。
今回の目的は67FLでの撮影です。
早速、赤道儀に載せてみたのですがガイド鏡と一緒でも軽すぎてなかなかバランスがとれません。
結局ウェイトシャフトを縮めてやっとバランスがとれました。

イメージ 2
勾玉星雲
で、撮影画像ですが、とりあえず即席でカラー合成してみました。
G画像の星像が膨張していて星の周りに緑のリングが出ていますね。
使用しているGのフィルターは他の色よりゴーストが出やすいので、そのせいかもしれません。
後でもう少しきちんと画像処理してみます。

イメージ 3
オリオンのお腹辺り
冬の星空も時期的に撮り納めというとでガイドパックでカメラレンズでオリオン座を撮影してみました。
しかし、光害のためバーナードループはあまりはっきり写せませんでした。

この日は1月4日に続いて撮影地では一人ぼっちでした。
しかし、薄明終了から月の出までずっと晴れていたのでまずマスの遠征でした。
21時過ぎには気温が-5度くらいまで下がりましたが、その頃には風が止んだのでかえって寒くはなく過ごしやすかったです。

この日の失敗は財布を家に忘れたことです。
給油はセルフで電子マネー払い、高速はETCだったので撤収完了まで気づきませんでした。
帰りにSAのフードコートで夕食をと考えていたのですが、仕方がないので相生のマクドナルドに寄り道しました。
出かける時は財布を忘れないようにしないといけませんね。

ミニボーグ67FL

ついにボーグに同化されてしまいました。
頭のなかに「抵抗は無意味だ」の声が響いて・・・
イメージ 1
というわけではありませんが、お金もないのにまたポチってしまいました。
実際には、ひと月ほど前に手に入れたのですが、生憎の天気でまだ出番が来ていません。

ボーグのリングの組み合わせはよくわからないので、とりあえず望遠レンズセットにレデューサー0.85×DGと回転装置を組み合わせてみました。
この状態で無限遠のピントが会います。
アリガタはビクセンのスライドバーを用意しましたが、そのままだと鏡筒の太い部分に接触してしまいます。
仕方がないので2mmのアルミ板で鏡筒バンドの足をかさ上げしました。
ヘリコイドはストッパーネジが干渉するので1回転出来ませんが、無限遠でしか使用しないので問題ないでしょう。

早く試してみたいのですが、なかなか晴れてくれませんね。
次の週末あたりに撮影できればと考えています。


2月22日 追記

ATSUJIRODESUさんのご指摘があったので、2つの鏡筒バンドの間にヘリコイドを配置できないか試してみました。
結果としては配置は出来るのですが、ビクセンのスライドバーに取り付けることは出来ませんえでした。
スライドバーの長穴は前後に分かれていて、片側のバンドの位置をカメラがバーに干渉しない位置にすると、もう一方はちょうど長穴の切れ目の位置になってしまいます。
実現するには穴の長さが長いアリガタを用意する必要がありそうです。
全長の短い鏡筒なのでこの辺りの自由度は少なめですね。

今日は土曜日としては久しぶりに晴れそうなので、どこかに出掛けてファーストライトをしようかと思っています。

年始に撮影した分も再処理してみました

年始に撮影した分も再処理してみました。

イメージ 1
クラゲ星雲
星雲の細かい模様を浮き上がらせてみましたが、枚数が少ないせいもあって強調するとやはりノイズが目立ってきますね。

イメージ 2
ふたご座の足元
こちらはカブリがひどかったので、もお画像から擬似フラットわ作成して引いてみました。
全体的に黄色っぽくなっていたのでカラーバランスを調整してみたので、少しはカラフルな感じが出せたのではないかと思います。

イメージ 3
ラブジョイ彗星
こちらも同じようにしてカブリをとってみました。
少しは見やすくなったかと思います。
しかし、明け方の東の空を撮影したにしては不自然な感じですね。

M78とモンキーを再処理してみました

今週末は時間があったので最近撮影した写真の再処理をしてみました。

イメージ 1
M78

イメージ 2
モンキー星雲

とりあえず、年末に撮影したM78とモンキーを再処理してみましたが、撮影画像自体があまり良くないので変わり映えしませんね。、
一応、星の輝きが今ひとつだったのを改善したつもりのなのですが。

岡山県備前市(2014/1/4)

年末年始の休暇も残すところ2日ということで、年末に続いてまた備前市まで行ってきました。
GPVを確認したところ4日の夜は少し微妙な感じでしたが、何とかなるだろうと思い出かけました。
20時前頃に到着しましたが、曇っています。
それに誰も来ていません。
それでも雲を通して明るい星が幾つか見えたので、ゆっくりと機材設置を始めました。
9時過ぎ頃に雲が切れて少し晴れてきたので撮影を開始したのですが、1枚目を撮り終えたところで曇ってしまいました。
おまけに風があったため撮影画像の星は串団子状態でした。
その後同じようなことを何度か繰り返すも、晴れ間は1時間足らずしか続かず串団子を増やしただけでした。
風があるときの撮影はR200SSでは厳しいので、3時前頃に鏡筒をED80Sに交換しました。
鏡筒の交換は配線のしなおし等で時間がかかるので滅多にしないのですが、このときはちょうど曇っていたので実行しました。
交換し終わってしばらくすると風がやんで晴れてきました。

少し西に傾いていましたが、一番雲から離れたところにあるクラゲ星雲を狙ってみました。
イメージ 1
IC443 クラゲ星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 600sec x 4 RGB 600sec x 1 Hα 1200sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

そうなるだろうとは思っていましたが、酷いゴーストが写りこんでいます。
左側の明るい楕円は右側の明るい星のゴーストです。
全体的に露出不足のため、明るい星以外はHαの画像になっています。

いつまで晴れているかわからないので、北天の日周運動をとってみました。
イメージ 2

望遠鏡でカラーの画像まで撮影が出来ないかも知れないので、ガイドパックとカメラレンズで同じ場所を狙ってみました。
イメージ 3
ふたご座の足元 クラゲ星雲からモンキー星雲の辺り
SIGMA 150mm f2.8 APO MACRO DG HSM EX (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 10

こちらはゴーストはありませんが、150mmでノータッチだったのと低くなりつつある対象だっだのでカブリがあって、あまり綺麗にはなりませんでした。

ラブジョイ彗星が昇ってくる時間になったので、カメラレンズをそちらに向けてみました。
ガイドパックはフリーハンドでの導入なので、うまく入るかなと思っていましたが、一発で真ん中に入れることが出来ました。
イメージ 4
C/2013 R1 ラブジョイ彗星
SIGMA 150mm f2.8 APO MACRO DG HSM EX (F3.5で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 60sec x 60

望遠鏡のほうもカメラをEOSに付け替えて狙ったのですが、設置場所の関係で植木の枝に邪魔されて、なかなか撮影開始できません。
30分程したら撮影できるようになりましたが、よく考えてから設置場所を決めるようにしないといけませんね。
イメージ 5
C/2013 R1 ラブジョイ彗星
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Canon EOS X4(ノーマル) ISO1600 240sec x 8
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

結局この日は3時半くらいから明け方までは晴れてくれました。
年末に行ったときは大勢の方が来られていて賑やかでしたが、今回は一晩中私だけでした。

今回失敗したこと。
赤道儀とコントローラの接続ケーブルのネジを締め忘れていて操作中に「赤道儀との通信に失敗しました。電源を入れなおして下さい。」のメッセージが表示されたので、入れなおすと設定が全て初期化されていました。
しかし、前回の設定を保存しておいたファイルがあったので事なきを得ました。
年末にSTAR BOOK TEN Ver3.30のアップデートが出ましたが、このバージョンからは設定値をファイルに保存することが出来るようになっています。
こんなところで役に立つとは思っていませんでした。
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