機材

魚眼ズーム

少し前になりますが、魚眼ズームを入手しました。
Meike 6-11mm/F3.5 Fisheye [MK611F35EF] です。
DSC_0055_
購入したのは最近よくお世話になっているAliExpressですが、価格はセール中だったので$76.6 OFFの$183.39でした。
マニュアルフォーカスレンズですが、魚眼レンズとしては低価格な部類かと思います。

DSC_0049_
梱包を開けたところ。
外国郵便なので外箱はかなり傷んでいます。
おまけとして、ブロアとストラップが付いていました。
商品サイトにはCleaning Brushとlens blowerが付いてくるとありましたが、ブラシは無くてストラップが2本入っていました。
多分入れ間違えたのでしょう。
こんなことも、海外通販ではよくあることです。
しかし、このストラップ、EOSには取り付けできません。
どうしようかな。

レンズ仕様は以下の通り。
焦点距離:6mm-11mm
絞り:F3.5-F16
レンズ構成:8群11枚
重量:540g
DSC_0058_
完全マニュアルレンズなので電子接点はありません。
なので焦点距離、絞りのExif情報は記録されません。
絞りは写真でも解る通り9枚羽です。

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鏡胴は金属製で持ったら少しズッシリした感じがします。
操作リングはマウント側から、絞り、フォーカス、ズームとなっています。
絞りリングはクリックなしのフリーです。
F3.5-16となっていますが、ズーム位置を変えてもその数値なのかはわかりません。
ピント位置はズーム位置によって変わります。
また、ピントリングは無限遠よりかなり外側まで回ります。
超広角なので遠景を撮影する場合、光学ファインダーではピント合わせが難しく、ライブビューで拡大して合わせる必要があります。

DSC_0061_
キャップはラッチ式、フードはバヨネット式です。
フードを外すときは横にあるロックボタンを押しながら回すと外れます。
最初、このボタンに気付かずどうやって外すのか迷いました。

DSC_0060_
円周魚眼として使用するときはフードを外します。

DSC_0050_
付属のレンズポーチはただの袋で少し寸足らずです。

IMG_5862_
ワイド端での撮影画像です。
少し露出アンダー気味に撮ってみました。
絞りはF12くらいです。
CanonのAPS-Cなので上下が少し切れています。
Nikonだったらきっちり円周になるかと思います。
最外周は像が滲んでいます。
フレアは少し多めな気がしますが、問題ないかと思っています。
この写真の上の方に虹色の筋が写っていますが、強い光を入れると周辺部にこのような筋が写ります。
写る場所は光を入れる角度によって変わるので、これもフレアの一種でしょう。

IMG_5861_
テレ端での撮影画像です。
こちらも絞りはF12くらいです。
太陽が写角のすぐ外側にあるのでフレアが出てますね。
色は結構きれいに出ていると思います。

2万円以下で入手したレンズとしては結構優秀なのではないかと思っています。
天気が悪いので、まだ星空の撮影はできていませんが、どんな感じになるのか楽しみです。

彗星軌道要素ファイル作成ツールを少し変更してみました

以前このブログに載せたSTARBOOK TENの彗星軌道要素ファイル作成ツールですが、少し変更というか、機能追加してみました。

ダウンロードはこちらから出来ます。

変更点は次のとおりです。

・入力可能なテキストボックスの背景色を水色にした。
・選択した彗星以外の設定をSTARBOOK TENへの登録時にクリアできるようにした。
・STARBOOK TENへ直接登録出来るようにした。

それ以外の機能は変わっていません。
イメージ 1
「クリアする」のチェックを付けていると、選択された彗星以降の定義を、設定をクリアするための定義で埋めてくれます。

以前掲載したバージョンのこのツールを使っていて不便に感じたのは、テキストエディタに貼り付けてファイルに保存し、ブラウザでSTARBOOK TENへ登録する操作でした。
私は基本的に面倒くさがり屋なので、送信機能を無理やり追加してみました。
この機能はSTARBOOK TENのIPアドレスを入力してボタンを押すだけで選択内容が送信されますが、かなりいい加減な実装となっていますので、STARBOOK TENのファームウェアバージョン、Windowsのバージョン、Internet Explorerのバージョンによっては動作しないかも知れません。

一応、以下のバージョンで動作することを確認しています。
STARBOOK TENファームウェア 3.40
Windows7 Home Premium Service Pack 1 + Internet Explorer 11
Windows XP Professional Service Pack 3 + Internet Explorer 8

彗星名は入力変更して送信することは出来ますが、全角文字や半角カナ等ANSI文字コード以外の文字を入力して送信すると文字化けします。
文字化けしていても導入動作には問題無いようですが、そのようなことはしないほうがいいでしょう。

STARBOOK TENの彗星軌道要素ファイル作成ツール

VixenのSXP赤道儀などに使用されているSTARBOOK TENコントローラーには彗星の軌道要素を登録しておくと、自動導入が出来て彗星を追尾してくれる便利な機能があります。
しかし、軌道要素を手動で入力していくのは結構手間がかかります。
ファイルから登録する機能もあってVixenが軌道要素ファイルを公開していますが、明るい彗星が現れた時くらいしか新しいファイルを公開してくれません。

そこで、小惑星センター(Minor Planet Center, MPC)からデータを取得して軌道要素ファイルを作成するツールを作ってみました。
イメージ 1
webページとして作成しようとしたのですが、クロスドメインの問題もあるのでHTML Application(HTA)にしました。
WindowsでInternet Explorerが使えるPCなら動作すると思います。
IEのバージョンによっては動作が変わるかもしれませんが、WindowsXP IE8、Windows7 IE11では問題なく動作しました。

使い方は次のようになっています。
・初回起動時「MPCデータ取得」ボタンをクリックして、MPCデータを取得して保存します。
・次回起動時からは保存したデータを読み込んで、左上の彗星一覧に表示されます。
・彗星一覧の上の入力欄に文字を入力すると、彗星一覧が絞りこまれます。
・彗星を選択して「追加」ボタンをクリックするか、彗星の一覧をダブルクリックすると下の選択一覧と軌道要素ファイル内容に追加されます。
・STARBOOK TENに表示される彗星名を反抗したい場合は、選択一覧の登録名の部分を編集します。
・「クリップボードへ」ボタンをクリックすると軌道要素ファイル内容がコピーされるので、テキストエディタ等に貼り付けて保存します。

あとは保存したファイルをSTARBOOK TENに登録するだけです。
イメージ 2
実際に導入して確認はしていませんが、STARBOOK TENと星図ソフトを見比べたところ問題はないようでした。

このツールはここからダウンロード出来ます。
中身はHTMLとjavascriptなので、使いづらければ適当に変更してください。

冷却CCDのバックフォーカス調整

近畿地方は梅雨明けしたようですが、今一つすっきりと晴れない日が続いています。
最近は仕事が忙しくて完全週休一日状態が続いているので、たまには二連休がほしいなと思っている今日この頃です。

さて、もう明けてしまいましたが梅雨の時期は機材整備をされる方も多いかと思います。
私も色々とやりたいことはあったのですが、出来たのは冷却CCDのバックフォーカス調整だけでした。

現在私が使用しているATIK 460ExはEOSマウントリングと薄型フィルターホイールを組み合わせてカメラレンズでも無限遠でピントが合うようにしています。
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フィルターホイールはXAGYL CommunicationsのUltra Thin Motorized Filter Wheel - 5 x 1.25 Filters - Version 2を使用しています。
イメージ 2
このFWは厚みが18mmしかないという超薄型です。
そのため、内部のクリアランスも余裕がないので接続部のT2ネジが3mm以上あるようなものをねじ込むとフィルターと干渉したりしますが、その点に気を付けていれば問題ありません。

EOSマウントリングはTelescop ServiceのTSEOS-T2sを使用しています。
イメージ 3
現在販売されているものは光路長が10mmのものになっていますが、私が購入したものは12mmでした。
ちなみに、このマウントリングはあまりいい作りではありません。
材料として使用しているリング自体が今一つな上、T2ネジ部とリングとの接合はねじ込みやねじ止めではなく接着剤で固定されています。

EOSのフランジバックは44mmなので、カメラレンズでピントが合うようにするにはマウントリングからCCDまでの距離を44mmにする必要があります。
460Exのバックフォーカスは13mm、FWの厚みが18mm、マウントリングの厚みが12mmなので合計43mmとなり、余裕は1mmしかありません。
しかし、FWに付属の接続リングはT2ネジオス-オスにストッパーリングを組み合わせたもので、中間部にネジの切ってない部分があったりするので最低でも4mmは消費してしまいます。

460Ex側とFWにねじ込む分を考えてM42T2オス全ネジの6mm程度の長さのものが必要なのですが、既製品にはそのようなものがありません。
特注したら結構お値段が嵩んだりしますのでBaader Planetariumの1508025を半分に切断することにしました。
イメージ 4
この部分は別に精度が必要な部分ではないのでノコギリでゴシゴシやってサンドペーパーでバリ取りをしました。

これでちょうど43mmとなったわけですが、残りの1mmは岩田製作所のラミネートタイプのシムリングで調整しました。
イメージ 5

長々と書いてきましたが、ここまでの作業は一年以上前にやって既にその状態で使用しています。
では今回何をしたのかと言いますと、バックフォーカスを44mmに調整したもののレンズの無限遠の位置よりかなり内側でピントが合うのでそれを調整したのです。
撮影の際にはCCDとの間にフィルターが入るので、その影響で焦点位置が深くなってしまいます。
最近フィルターを厚み1mmのものから3mmのものに変更したため今までよりさらに内側にしないとピントが合わなくなったので、思い切って調整することにしました。
フィルター等の光学ガラスを通過すると屈折率の関係でその厚みの3分の1程度光路が伸びるそうです。
なので、レンズの無限遠の位置でピントが合うようにするにはその分バックフォーカスを伸ばす必要があります。

調整方法としては、まずノーマルのEOS Kiss X4にレンズを付けて、500m先の建物でピントを合わせます。
ピントが合ったところで、ピントリングにテープを張って固定し、フェルトペンでテープに目印を付けます。
ピントリングに沿ってカッターで目印ごとテープを切り離します。
あとは、CDDカメラに付け替えて目印がぴったり合うようにシムリングの厚さを調整するだけです。
岩田製作所のラミネートタイプシムリングは0.05mmずつ剥がせるようになっていて、結構細かな調整ができます。

実際にやってみたところ、完全にぴったりというわけにはいきませんでしたが、目印の位置が0.5mm弱内側くらいで調整できました。
本当はもっと星でやるか、もっと遠くの対象でするべきなのでしょうが、多分問題ないでしょう。
ピント位置もあって、望遠鏡での撮影でも補正レンズとの距離も最適位置になったはずなので、次回の撮影からはこの状態で臨みたいと思っています。

ミニボーグ67FL

ついにボーグに同化されてしまいました。
頭のなかに「抵抗は無意味だ」の声が響いて・・・
イメージ 1
というわけではありませんが、お金もないのにまたポチってしまいました。
実際には、ひと月ほど前に手に入れたのですが、生憎の天気でまだ出番が来ていません。

ボーグのリングの組み合わせはよくわからないので、とりあえず望遠レンズセットにレデューサー0.85×DGと回転装置を組み合わせてみました。
この状態で無限遠のピントが会います。
アリガタはビクセンのスライドバーを用意しましたが、そのままだと鏡筒の太い部分に接触してしまいます。
仕方がないので2mmのアルミ板で鏡筒バンドの足をかさ上げしました。
ヘリコイドはストッパーネジが干渉するので1回転出来ませんが、無限遠でしか使用しないので問題ないでしょう。

早く試してみたいのですが、なかなか晴れてくれませんね。
次の週末あたりに撮影できればと考えています。


2月22日 追記

ATSUJIRODESUさんのご指摘があったので、2つの鏡筒バンドの間にヘリコイドを配置できないか試してみました。
結果としては配置は出来るのですが、ビクセンのスライドバーに取り付けることは出来ませんえでした。
スライドバーの長穴は前後に分かれていて、片側のバンドの位置をカメラがバーに干渉しない位置にすると、もう一方はちょうど長穴の切れ目の位置になってしまいます。
実現するには穴の長さが長いアリガタを用意する必要がありそうです。
全長の短い鏡筒なのでこの辺りの自由度は少なめですね。

今日は土曜日としては久しぶりに晴れそうなので、どこかに出掛けてファーストライトをしようかと思っています。

EOSマウントリング

なんだかバタバタと忙しく過ごしていたら、今年も残すところ数時間になってしまいました。
そんな折、ドイツのお店からT2ネジ接続用のEOSマウントリングが届きました。
Atik 460EXを購入した時に注文していたけどバックオーダーになっていたものが、別送されてきたのです。
実際には1週間前に届いていたのですが、忙しさにかまけて他の郵便物の中に紛れていたのに気づいていませんでした。

実物を見るとあまり精巧な作りとはいえず、接写リングの片側を切り取ってT2ネジを接着してある用な感じです。
バヨネットのバネも弱いので、バネの下に厚紙を挟んでやるとガタが緩和されました。
イメージ 1
フィルターホイールを接続すると光路長が長くなりすぎるので、既に持っているフィルターボックスと組み合わせて、こんな感じでカメラレンズでの撮影が出来たらいいなと思っています。
カメラの固定にはminiBORG用の鏡筒バンドを使ってみましたが、どうもこちらの方がほんの少しだけ細いらしく厚紙を巻いたらキッチリ固定出来るようになりました。
この組み合わせで無限遠より少し内側で焦点が合うようなので、いつかこのセットで試してみようと思っています。

フィルターホイール

このところ週末の天気に恵まれず、10月と11月は無理して活発に動いた反動なのか気力が減退していてブログの更新もしていなかったら、いつの間にか今年も残り2週間を切ってしまいました。
そんな折、先日カナダのお店でポチったフィルターホイールが届きました。

ブツはXAGYL CommunicationのUltra Thin Motorized Filter Wheel - 5 x 1.25" Filters - Version 2です。
イメージ 1

付属していたのは写真右上からT2ネジ31.7mmバレルアダプタ、T2ネジCマウントアダプタ、T2ネジオスメス変換リング、ダークフィルターです。
ダークフィルターはフィルター枠に黒いプラスチックが嵌めこまれているだけのもので、ダークフレーム撮影用に使用せよということのようです。
販売サイトに書いてあるUSBインターフェイスケーブルは入っていませんでした。
入っていても長さが1.8mと短いので多分使えなかったと思います。
古いバージョンではUSB接続の専用ケーブルだったらしいですが、Version 2からmini USBになっています。
重さは2lbsとの表記がありますが、測ってみたところ本体部分のみで250g以下でした。
表記は発送時の重量区分かと思います。

説明書やドライバCDは同梱されていなったので、販売サイトからダウンロードする必要がありました。
それで早速インストールしてみたのですが、何故かFTDIのVCPドライバが認識されなかったのでFDTIのサイトから最新ドライバをダウンロードして試してみたら認識しました。

内部はこんな感じです。
イメージ 2

小型のモーターでギアを介してカルーセルに巻いてあるベルトを駆動するようです。
消費電力はWindousのデバイスマネージャーの電力を見ると90mAとなっているので、セルフパワーでないUSBハブにつないでも使用出来そうです。
フィルターを装着するにこのようにはカバーを外す必要がありますが、それには1枚めの写真に写っている8本のネジを外さなければなりません。

AtikにはEFW2というフィルターホイールがありますが、460EXには少し大き過ぎるような気がして色々探し回っていたら、これが見つかったのでついポチってしまいました。
こいつを使用するにはまだ課題があります。
バックフォーカスの調整は当然ですが、現在撮影に使用しているAtikの付属ソフトArtemisCaptureでは制御できません。
幸いASCOMには対応しているので、安価でASCOM対応のフィルターホイールを含めてシーケンス制御が出来る撮影ソフトを探さないといけません。
ということで、実稼働はまだ先になりそうです。

冷やし系カメラ購入

最近購入した新機材について、何らかの結果が出せてからと思って、はっきりとは述べて来ませんでした。
しかし、どうやらわかる人にはわかってしまっていたようで隠していても無駄なので、ここで簡単にご紹介しておきます。

購入したのはATIK460EXmです。
イメージ 1
海の向こうからはるばる飛行機に乗ってやってきました。

海外からの購入ということで動作不良等があったらと不安がありましたが、問題なく動作してホッとしました。
冷却温度は周囲より-25度まで下げられるということですが、試してみたところ-27度くらいまで下げられるようです。
それよりも下げることは出来るようですが安定しませんでした。
販売サイトの写真ではT2ネジを31.7mmバレルに変換するアダプタは付いていませんでしたが、写真のように付属していました。
リレーボックスも作ったことだし、これをガイドカメラにすることもできそうですね。

撮影する時はこんな感じでT2ネジで接続します。
イメージ 2
2インチバレルのように見えますが、T2ネジ延長筒です。
バックフォーカスを55mmにするために手持ちのリングを組み合わせました。
フィルターホイールは予算の関係とバックフォーカスの加減で省略しました。
フィルターはAstronomikのLRGB Type2cの31.7mmを選択しました。
この写真の四角い部分はフィルターボックスで、手動で交換します。

実はこの他にEOSのレンズが装着できるアダプタも注文したのですが、品切れ中で入荷次第発送するとのことでした。
このカメラの直径は60mmなので、miniBORGの鏡筒バンドを使えばカメラレンズでの撮影も出来るのではないかと考えています。

先日の遠征で届いたばかりのこのカメラを持ちだして撮影を試みたのですが、扱い方に手間取り結局撮影できませんでした。
まず最初に躓いたのはカメラが円筒形で装着する時の回転角度がわかりにくいということです。
これはATIKの文字が印刷されている部分が平面になっていて、それが側面に当たるのでそこにタバコの箱を沿わせることで解決しました。
あとは、ピントを合わせる時の露出時間を極端に短くしていて星が見えずに時間を浪費したり、撮影後のプレビュー画面の明るさ調節の設定位置を暗い位置にしていて、星雲が映らず星だけしか撮れていないと勘違いしたりで、晴れ間の時間を使いきってしまいました。
撮影ソフトの使い方は大体わかってきたので、次回は何とか結果が出せるものと思っています。

リレーボックス

昨夜は中秋の名月でしたが、台風の影響でお月見どころではなかったところが多かったかと思います。
我が家では夕方には雨が上がっていましたが、なかなか雲が切れず諦めて別のことをしていました。
寝る前に窓から首を出して見てみると、雲の切れ間からお月様を拝むことが出来ました。
でも月見といった風情ではありませんでした。

さて、先月からゴソゴソと部品を集めていたのですが、とりあえず集まったのでUSB-IO Ver2.0(AKI)を使ってリレーボックスを作ってみました。
現在ガイドカメラにLodestarを使用しているので特に必要ではないのですが、これがあれば故障したときに前に使っていたDSI Proでガイドが出来るようになります。
回路はiAGの回路例を参考にさせてもらいました。
シャッターコントロールは必要ないので省略しました。
イメージ 1

電子回路については詳しいほうではないので色々と迷ったりしましたが、なんとか組みあげることが出来ました。
それで早速サンプルプログラムで確認することにしました。
まずはパソコンのUSBポートに接続して・・・
おおっ、LEDが全部点灯しています。
イメージ 2
なぜかしらんと思い回路図を見直します。
なるほど、USB-IOの出力が1のときの消灯するのね。
胸をなでおろしつつ、テスタでガイドポート側の導通をチェックしていきます。

出力の切り替えごとに導通箇所が変わっていることが確認できたので、いよいよStar Book TENのガイドポートに接続して確認です。
でも、なぜか無反応です。
おかしいなぁと思いつつ、組み立てる前に書いた配線図を眺めます。
おおっと、フォトカプラの3番ピンと4番ピンの接続が逆です。
テスタでチェックしたときは+-を逆に当てていたのね。
スズメッキ線での配線が難しそうだったので被覆線で直接配線し直します。

気を取り直して再度確認します。
あれれ、まだなんかおかしいです。
反応するところとしないところがあって、するところも別の方向が反応しています。
うーん、なんでかなぁと頭を抱えつつガイドポートのピン配置を見直します。
おおっと、ピンの並びが逆順です。
ということで、また被覆線で手直しです。
なんでこんなことにと、ピン並びを調べたときのメモを確認してみたところ、その段階で間違っていました。
6芯のストレートケーブルで接続するつもりだったのでStar Book TEN側の並びと逆にしないといけないと思い、そのようにメモをとったつもりが逆になっていませんでした。

そんなこんなで、なんとかリレー基板は完成しました。
でもこのままでは、どのオートガイドソフトも対応していないので使えません。
使用するにはASCOMドライバを作成する必要があります。
ここで初めてUSB-IOの説明書を熟読してみました。
なるほど、これはHIDデバイスとして認識されるのね。
だから専用ドライバが不要になっているのね。
でもHIDデバイスの制御プログラムなんて書いたこと無いなぁ。
調べるのも面倒なので、サンプルプログラムのソースからアクセス部分をパクッちゃえばいいか。
ということで、暫定版のASCOMドライバの完成です。
イメージ 3
PHD GuidingのManual Guideで確認してみましたが、問題なく動作しているようです。

さて色々ありましたが、何とかなりそうなので100円ショップでケースを買ってきました。
厚みはともかく、ちょうどいいサイズのものが見つかりました。
しかし、ここでまた問題発生です。
後からスペーサを取り付けることを考えていなかったので、ネジ止めすることが出来ません。
仕方が無いので少し内側にドリルで穴を開けて対処しました。
あとはケースにRJジャックとUSBジャックの穴を開けて固定すればいいだけです。
イメージ 4
まだ穴あけはしていませんが、完成するとこんな感じになるかと思います。
基板の裏側はかなり汚くなっているので、お見せ出来ません。

このUSB-IO Ver2.0のモジュールは2cm×3cmくらいの大きさしかないので、実装技術のある人が組み込めばかなりコンパクトなものが出来ると思います。
いい加減な性格なもので適当に作業を進めたため、躓くところが多かったように思います。
やはり、こういうものはもう少し慎重に進める必要があるようです。

EOS Kiss X2のノイズテスト

うちには天体撮影用に使っているX2が2台ありますが、ATSUJIRODESUさんの記事や他の方の記事を見て気になったのでダークノイズテストしてみました。
この2台は自分で内蔵フィルタを外したフィルタレス改造機です。
そのうち1台は改造時の内部コネクタの接続不良のためか、シャッターボタン半押しで光学ファインダ内に表示されれるインジケータが全点灯するようになっています。
それ以外は全て正常に動作しているし、天体撮影でシャッターボタン半押しすることも無い上、2台を見分けるのに便利なので気にせず使用しています。
撮影では主に問題のない方を直焦用に全点灯する方はカメラレンズでの撮影用に使用しています。

ここでは仮に問題のない方を1号さん、全点灯する方を2号さんと呼ぶことにします。
今回のダーク撮影ではBackyardEOSというソフトを使用しました。
これを使うとカメラ内の温度がわかるのですが、撮像素子からは少し離れたところの温度らしいです。

まずは1号さんの写真から。
イメージ 1
ISO1600 600sec 35度
ノイズがわかりやすいようにレベル調整で255→100にして強調しています。

そして2号さんの写真。
イメージ 2
ISO1600 600sec 34度
う~ん。
なんかノイズの出方が全く違いますね。
1号さんはアンプノイズが大きいけどダークノイズは少なめ、2号さんはアンプノイズの範囲は少なめだけどダークノイズは多めといったところでしょうか。

上の写真は5枚連続で撮った最後のものを使用しています。
せっかくだっから、その5枚を並べてみました。
イメージ 3
左が1号さん、右が2号さんです。
ノイズがわかりやすいようにレベル調整で255→40にして強調しています。
カメラ内の温度はそれぞれ上から
1号さん 27度、31度、34度、35度、35度
2号さん 24度、30度、31度、33度、34度
です。

2枚目以降の温度が上がっているところから、撮影をすると温度が上昇するようです。
そして温度によってアンプノイズの出方が変わるようです。
今まで処理していて1枚目の画像だけ背景の明るさが異なるような気がしていましたが、これが原因のようです。
1枚目は試し撮りということで捨てたほうが良いのかもしれません。
そしてダークフレームの撮影はライトフレーム撮影の直後に間を置かずに撮影したほうがよいのではないかと思います。

追記します。
上でアンプノイズと書いていたものは、どうやら熱かぶりというもののようです。
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