2014年11月

砥峰高原(2014/11/15)

このところ先月のしらびそ高原行きの後遺症なのか疲れがなかなか取れない状態が続いていましたが、最近漸く体が元に戻ってきたような気がします。
さて、先週の土曜日は砥峰高原へ行ってきました。

最初はらせん星雲を撮影していたのですが、雲に妨害されて時間的に難しそうだったのでM33を撮影してみました。
しかし雲が無いときは風があり風が無いときは雲があるといった状態で、なかなか撮影させてもらえません。
結局RGBは各4枚撮影して1枚ずつしか使えませんでした。
イメージ 1
M33 さんかく座銀河
Vixen R200SS(f=800mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ
L 300sec x 15 RGB x 1
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

らせん星雲は3枚しか撮れませんでしたが、とりあえず処理してみました。
イメージ 2
NGC7293 らせん星雲
Vixen R200SS(f=800mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ
L 600sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

この日は30分以上連続して晴れていることがないような天気でしたが、オリオン座付近に時々明るい流星が流れていたので狙ってみました。
撮影中写野内にいくつか流星が流れたのですが、絞りを開放ではなく4.0まで絞ったままにしていたのでまともに写ったのはこれ1枚だけでした。
イメージ 3

これも動画にしてみました。
砥峰高原の南方向は明るいのですが、こうしてみると雲に反射する街明かりの様子がよくわかります。
Tokina AT-X 116 PRO DX (16mm F4.0で撮影)
Canon EOS X4(ノーマル ISO1600 30sec x 95

今週末は3連休ですが、天気予報は雨か曇りかといった感じで、あまりよくありません。
晴れるようなら、また撮影に出かけようかと思っています。

しらびそ高原 2日目(2014/10/25)

しらびそ高原の2日目です。
夕方暗くなり始めた頃から曇り始め、薄明終了時点にはすっかり雲に覆われてしまいました。
このまま一晩中こんな感じなのかと心配していたところ、19時半くらいから雲が切れ始め、20時前にはすっかり晴れ渡りました。

前日は色々とトラブルに見舞われましたが、PCと赤道儀の電源を同じにしているとよろしくないということで、2つあるディープサイクルバッテリーから別々に取ることにしました。

冷却カメラの対象はアイリス星雲です。
イメージ 1
アイリス星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ
L 1200sec x 9 RGB 1200sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

イメージ 2
すばる
ミニボーグ67FL + レデューサー0.85xDG(合成f=255mm)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 15

ミニボーグをガイドパックでノータッチでの撮影は星が流れるのではないかと心配しましたが、何とかなっているようです。

前日に引き続き広角固定の撮影しました。
今度は北天を狙ってみました。
Tokina AT-X 116 PRO DX (11mm F2.8で撮影)
Canon EOS X4(ノーマル ISO1600 30sec x 191

カメラ3台の撮影を開始して順調に動作しだしたので、一息空いて星空を眺めていると眠気が襲ってきました。
どうやら日頃の疲れと前日の疲れが重なって昼間の睡眠だけでは足りていなかったようです。
今回、冷却カメラでの撮影には1枚撮影終了した時とフィルターホイールを回すときに音声でお知らせするようにしていたので、PCを見ていなくてもおおよその進捗状況はわかります。
ということで、昼間使っていた寝床で寝袋に入って星空を眺めながら休むことにしました。

気温は0度近くまで下がっていたようですが、防寒着を着たまま寝袋に入っていたので非常に暖かくうとうととしながら過ごしていると、1時半くらいに撮影が終了しました。
他のカメラはまだ順調に動作しているようなのでそのままにして、メインの方は対象をM78に切り替えて、また寝てしまいました。

次に目がさめたのは3時位でしたが、ガイドパックの方をチェックしてみると電源が切れて停止していました。
前日PCに給電していたポータブルバッテリーだったので、完全に電気がなくなったようです。
仕方がないので乾電池から給電することにし、ついでに対象を魔女の横顔に切り替えました。

イメージ 3
魔女の横顔星雲
ミニボーグ67FL + レデューサー0.85xDG(合成f=255mm)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 600sec x 3

固定撮影の方も電池切れで止まっていました。
薄明開始まで1時間半くらいあるので、レンズを魚眼に換えて天頂にむけてみました。
しかし、ご覧のようにこの撮影を始めた頃から雲が出始め30分後にはすっかり雲に覆われてしまいました。
SIGMA 10mm F2.8 EX DC FISHEYE HSM(F2.8で撮影)
Canon EOS X4(ノーマル ISO1600 30sec x 28

3時半くらいには星が見えなくなってしまったので、薄明まで1時間しかないこともあり、全ての機材の電源を切りました。
そのまま片付け始めようかとも思ったのですが、やっぱり眠いので明るくなってから片付けることにして、また眠ってしまいました。

しかし、明け方くらいに隣で撮影していたゆたさんが雨が降って来たと言って起こしてくれました。
起き上がってみると霧雨のような雨が降っています。
傘をさすほどの雨でもないし、すぐに止みそうだったのでゆっくりと片付け始めることにしました。

イメージ 4
片付け終わった頃にはすっかり明るくなっていました。
周りを見ると車の台数が4分の1くらいになっています。

イメージ 5
一言ご挨拶してから帰りたかったのですが、残っておられる方はお休みになっているようでしたので、そのまま現地を後にしました。

イメージ 6
山を降りる途中、紅葉が綺麗だったので何度か停車して写真を撮ってみました。

そんなわけで2日目はほとんど寝て過ごしてしまいました。
たくさんの方が来られていたので色々とお話が出来たらと思っていたのですが、出来なくて残念でした。
しかし、よく寝たおかげで帰りは非常に楽に運転することが出来ました。
今回は忙しい中、少し無理して休みをとったので体調が万全でなかったようです。
また、準備不足もあって機材トラブルに見舞われました。
来年もしらびそ遠征が企画されるようなので、その時は準備万端整えて参加しようと思っています。

しらびそ高原 1日目(2014/10/24)

10月24日から26日まで2夜の予定でしらびそ高原へ行って来ました。
1日目はとりあえず周辺観光ということで下栗の里に立ち寄りました。
イメージ 1
下栗の里はしらびそ高原の10km程南に行ったところにあるのですが、ご覧のように急斜面に集落がある風光明媚な場所です。

御池山クレーターにある土捨場に到着したのは15時前くらいでしたが、金曜日だというのに既に10台位の自動車が停まっていて機材を設置されていました。

私も暗くなる前に設置を始めて、おおよそ設置ができたところで機材の電源を入れてみました。
ここで1つ目のトラブルが発生しました。
何やら機材の電源が不安定なのかシガープラグのパイロットランプが点滅しています。
機材からコードをたどって行くと、バッテリー付近でプラスチックが焼ける匂いが・・・
バッテリーに取り付けたシガーソケットに刺さっているプラグがかなり熱くなっています。
どうやらシガープラグ内で短絡が起こったらしく、ヒューズの周りが溶けていました。
どうしようかと思っていたところ、ゆたさんが予備のプラグを貸してくださったので結線しなおして、機材の電源を入れていきました。
最後にPCの電源を入れたところで、今度はすべての電源がOFFになりました。
調べてみると借りたシガープラグ内のヒューズの容量が小さかったらしく切れていました、
容量の合うヒューズがないので、ヒューズの部分を直結して使うことにしました。
ヒューズなしは危険ではありますが、今までと機材の使用電力が増えたわけではないので、直結でも問題はないかと思ってそうしました。

何とかトラブルは回避できたので、網状星雲の撮影を始めました。
イメージ 2
網状星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ + Astrodon Hα(5nm)フィルタ
L 600sec x 6 RGB 600sec x 3 Hα 600sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

この写真の撮影を始めて2時間程は順調に動作していたのですが、22時位に突然赤道儀が再起動してしまいました。
再度導入しなおして撮影開始すると、数分後にまた再起動。
テスターでディープサイクルバッテリーの電圧を見てみると、少し下がって入るものの問題ないレベルですが、なんだか不安定です。
何となくPCが悪さをしているような気がして、切り離してみると安定しました、
ということで、PCはポータブルバッテリーから給電することにしました。

その後は問題なく動作したので、1時半くらいから馬頭星雲を狙ってみました。
イメージ 3
燃える木と馬頭星雲
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EX(-20度) + Astrodon Tru-Balance E-Seriesフィルタ + Astrodon Hα(5nm)フィルタ
L 600sec x 6 RGBHα 600sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding 2 でガイド

予想はしていましたが酷いゴーストで、帰ってからの画像処理が大変でした。
フィルターと撮像素子との間で光が反射しあう場合のゴーストは星の周りに同心円状に出るのですが、フィルターとレデューサーの間やレデューサーのレンズ内で発生しているらしくいろんな場所に偽の星が現れてしまいました。
この日は極軸望遠鏡の軽度設定が間違っていて写野が回転していたので、赤緑青各色の偽星ができていました。
仕方がないのでPhotoshopの偽星はスタンプツールでペタペタとやって消しましたが、大きなゴーストは難しいのでそのままにしました。

平行して一眼レフで同じ場所を狙ってみましたが、こちらの方は問題ないようです。
イメージ 4
オリオン座 M78~M42
SIGMA 150mm f2.8 APO MACRO DG HSM EX (F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 10

これも平行して広角の固定で南東方向の空を撮影していたのですが、こちらは動画にしてみました。
3時間弱を30秒位に縮めてみましたが、この日の空の様子が多少はわかるかと思います。
Tokina AT-X 116 PRO DX (11mm F2.8で撮影)
Canon EOS X4(ノーマル) ISO1600 30sec x 340

トラブルはありましたが、1日めの撮影は何とか無事に終えることができました。
この日の気温は2度位で予想していたほど寒くはありませんでした。
明け方には機材を片付けて撤収される方もたくさんおられましたが、私は次の晩に備えてミニタープの下のコットで寝袋に入って休むことにしました。
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