2013年05月

M20を更に処理しなおしてみました

M20を更に処理しなおしてみました。
これで見慣れたM20の姿に近づきました。
イメージ 1
微光星の明暗のメリハリがなくなっていたので、SI7でデジタル現像するときにレベルを切り詰め幅を広めにしてみました。
そして、星マスクの適用量を調整して、星の大きさの差が適当になるように調整しました。
トーンカーブ調整では明るい星と星雲の輝きに注意しながら、暗部とのバランスを取ってみました。
しかし、星雲の赤うるい部分の階調は縮まってしまいました。
どうやら、今の私の腕ではこの辺りが限界のようです。

M20を再処理してみましたが

5月5日に撮影したM20を再処理してみました。
前回アップした画像はカラーバランスが赤によってしまっていたので、背景がニュートラルになるように調整しました。
そして淡い部分を強調するように調整してみたのですが、何となく汚れたような感じになってしまいました。
イメージ 1
どうもこのM20という星雲は青い星雲の中に赤い星雲が埋め込まれているような状態になっていて、青い星雲は淡いですがかなり広がっているようです。
トーンカーブ調整で暗い部分を持ち上げたため、赤い部分は明るいので飽和して白っぽくなってしまいました。
赤い部分の色味と淡い部分の濃淡を両立するのは結構難しいようです。

さそり座の写真を再処理してみました

5月5日に大台ケ原で撮影したさそり座の写真を再処理してみました。
輝星に出ているマゼンダのリングが何とか目立たないように出来ないものかと思い、色々といじくり回してみました。
撮影画像自体の問題なので最終的にはどうしようもないのですが、多少はましになったかと思います。
イメージ 1
基本的にはRGB3色分解した画像を加算合成したものとぼかしを入れてRGB合成して更にぼかしたものをLRGB合成しています。
単純にぼかしを入れると全体がぼやけてしまうだけなので、このようにしましたが、何とか色だけぼかすことが出来たようです。
そして前回は少し硬調過ぎたようなので、今回は少し柔らかめにしてみました。
しかし、星に青系の色が付いてしまっているのはどうしようもありませんでした。
やはり撮影画像をきっちりしないとダメなようですね。

大台ケ原(2013/5/7)

今年のゴールデンウィークは前半と後半に分かれていたため、間を埋めて長期休暇にした方も多かったかと思います。
私はGW開けだとどこへ行くにも楽かなと思って後半に2日ほど足して6連休としました。
そして5月7日に再び大台ケ原へ行って来ました。
この日は渋滞もなく楽々と到着したのですが、駐車場では強い風が吹き荒れていました。
停めた車の中にいても風切り音が間断無く聞こえ、時々突風が車を揺らすような状態です。
とても撮影できるような状態ではなかったので、駐車場は諦めてドライブウェイの途中に何箇所かある空き地で南側にある場所を探すことにしました。
風は北風だったので南側斜面が適当なのですが、nonbiさんがよく使われている場所は法面工事の土砂置き場になっていて使えないしと思いながらゆっくりと下っていると、その場所より少し登ったところに適当な空き地がありました。
そこには赤道儀を設置されている方がおられたのですが、隣にお邪魔させていただくことにしました。

しかし、少しはましになったとはいえ強風であることには変わりがないので、明るめの対象を短時間露出で撮影することにしました。
イメージ 1
M13
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EXm + Astronomik LRGB Typ IIc フィルタ
温度-20度 L 240sec x 7
温度-15度 R 150sec x 3 G 150sec x 4 B 150sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド

で、結果ですが、惨敗でした。
2分半露出でLRGB合わせて70枚くらい撮影したのですが、ガイドエラー補正をすれば何とか使えそうと思えるものは18枚、画像処理してみたものの、やはりL画像8枚は使い物になりませんでした。
仕方がないので2月にL画像しか撮影できなかったM13の写真を使ってLRGB合成してみました。

L画像を40枚撮ったとこrで鏡筒が三脚に接触しそうになったので、対象を切り替えることにしましたが、薄味開始まで30分程度しかないので、モノクロでパンスターズ彗星を撮っておくことにしました。
イメージ 2
C/2011 L4 パンスターズ彗星
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
Vixen SXP
Atik 460EXm + Astronomik LRGB Typ IIc フィルタ
温度-15度 L 30sec x 27
Vixen ED70SS(f=400mm) + Meade DSI Pro + PHD Guiding でガイド

この日は23時くらいまで雲が通り過ぎることが多く、風も強かったので成果なしかなと思いましたが、以前の画像を利用することで何とかなりました。
大台ケ原は近畿でも最も標高が高い場所なので、風があるときは半端じゃ無いくらい強風になるようです。
今後は目的地の風速予想もしっかり見てから出かけるようにしたいところです。

大台ケ原(2013/5/5)

5月5日のこどもの日に大台ケ原へ行って来ました。
ゴールデンウィークの中日だということで混雑が予想されたので早めに出かけたのですが、渋滞に巻き込まれ到着したのは19時過ぎ、すでに何人もの人が機材を設置していました。
とりあえず車を停めてトイレへ行き、どのあたりに設置しようかと迷っていたところOMINAMIさんに出会いました。
場所を迷っているとお話したところ、快く隣に場所を空けて下さいました。
出遅れて失敗したなと思っていたところだったので、本当に助かりました。

機材の設置が終わり南側の適当な銀河を狙おうかと考えていると、オメガ星団が見えるという話を聞きました。
早速位置を確認したのですが、残念ながら設置場所からでは木の間になってしまいます。
それならばとNGC5128を狙うことにしました。
イメージ 1
NGC5128 ケンタウルス座A
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 600sec x 8 RGB 600sec x 3
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

NGC5128はオメガ星団より高度が高いおかげで何とか木に邪魔されずに済みました。
しかし、L画像を8枚撮り終わったところでマシントラブルが発生。
PCがロックして動かなくなってしまいました。
仕方がないので強制電源断して再起動しました。

とりあえず、そこそこ枚数が撮れていたので再起動後は別の対象を狙うことにしました。
干潟星雲が高く上がってきていたので撮影しようかと思ったのですが、このカメラでははみ出してしまうので三裂星雲を撮影してみました。
イメージ 2
M20 三裂星雲
Vixen R200SS(f=800mm) + Vixen コマコレクター3
Vixen SXP
Atik 460EX(-15度) + Astronomik LRGB Typ IIcフィルタ
L 600sec x 8 RGB 600sec x 2
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

どうもR200SSの光軸が狂っていたようで、星の形が変な感じになっています。

せっかく南側が暗いところに来たのだからと、先月撮影してカブリがひどかったさそり座をメインの撮影と並行して撮ってみました。
イメージ 3
さそり座
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM (70mm F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO800 360sec x 25

ほぼ放置状態で撮影していたため、気がついたら結構な枚数撮影していました。
しかし、ピントの位置が少しマズかったようで星の色がシアンがかってしまいました。
画像処理で目立たなくしてみましたが、この程度が限界のようです。
カラフルな星雲のバックがカラフルな星ということで、これもまあいいかなということで無理やり納得しました。

続いてバンビの辺りを撮影しました。
イメージ 4
バンビ周辺
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM (70mm F4.0で撮影)
Vixen GP2ガイドパック
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO800 360sec x 9

位置を正確に把握していなかったため、フレームが少し右にずれてしまいましたが、とりあえずはいっているからいいかなと思います。

天の川が綺麗に見えていたので、更に並行して南側を固定撮影したものを動画にしてみました。

Tokina AT-X 116 PRO DX (11mm F4.0で撮影)
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 30sec x 318
SiriusCompで動画作成

懐中電灯の明かりがまともに入っていたコマが途中に1枚だけあったので序題したのですが特に違和感はないようです。

月が出てきて片づけ始めようかなとしていたところ、明るい流星が流れ始めました。
どうやらこの日はみずがめ座η流星群のピークだったようです。
イメージ 5
みずがめ座η流星群?

この際流星も撮影しておこうと固定撮影を30分弱続けてみましたが、写っていたのはこれ1枚だけでした。

この日は一晩中快晴で風もほとんどなく、満天の星空を堪能出来ました。
月が昇ってきた後もカシオペア座の辺りまで天の川が見えていて非常に綺麗でした。
またこんな夜空に出会えることが出来たらいいなと思います。

大野山(2013/5/2)

木曜日にパンスターズ彗星を撮影しに多屋さんへ行って来ました。
お目当てはNGC7822とのセット撮影です。
職場から急いで帰宅して出かけたのですが、到着したのは21時過ぎ。
なんとか天文台の閉館時間前に到着出来ました。
この日は1時前には半月が上がってくるので、撮影できるのはそれまでの間しかありません。
低空にある彗星を狙うには駐車場からでは厳しいので、天文台の前から撮影しなければなりません。
機材を人手で上げるのは厳しいので、天文台の方にお願いして運ばせてもらいました。

NGC7822は大きな星雲なのでR200SSやED80Sではほんの一部しか写りまぜん。
そこで今回はいつもガイド鏡に使用しているED70SSにレデューサーを装着して280mmで撮影し、他にガイド鏡がないのでED80Sにレデューサーを着けて504mmでガイドすることにしました。
しかし、以前ED70SSで撮影テストした際に撮影画像があまりいい感じにならなかったような記憶があったので、念の為に望遠ズームレンズも同架して撮影することにしました。

さて結果ですが、こちらがED70SSの画像です。
ちとフレーミングをミスってしまったようで星雲がはみ出しています。
端に行くほど星が大きくなっていますね。
どうやら、像面湾曲があるようです。
マスク処理で周辺の星を小さくしてみましたが、これ以上は私の手に余るので、どうしようもありませんでした。
イメージ 1
Vixen ED70SS(f=400mm) + Vixen レデューサー(合成f=280mm)
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 20
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

そしてこちらがカメラレンズで撮影したものです。
焦点距離が短いので星雲も全て入っているようです。
イメージ 2
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM (200mm F4.0で撮影)
Vixen SXP
Canon EOS X2(フィルタレス改造)
+ Astronomik Luminance Filter ISO1600 300sec x 20
Vixen ED80S(f=720mm) + Vixen レデューサーFL90S(合成f=504mm)
+ Starlight Xpress Lodestar Autoguider + PHD Guiding でガイド

この日は途中から薄雲が出てきたりして透明度が良くなかった上、高度が20ど以下と低かったためカブリがひどく画像処理では補正しきれませんでした。
また、明るい彗星と淡い星雲を同時に写すのは結構難しいのものだということがわかりました。
次は彗星単体を500mmくらいで取ってみようかと思います。
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